専業主婦から起業した10年の記録

東京から熊本へ。コロナ禍で年商3000万円まで事業が伸びた私が、次に苦しくなった理由

東京から熊本へ。コロナ禍で年商3000万円まで事業が伸びた私が、次に苦しくなった理由

こんにちは。
Preshineの有田絵梨です。

「専業主婦から起業した10年の記録」。

前回の記事では、売上10万円にも届かなかった頃の私が、初めて本格的にビジネスを学び、コンサルティングの仕事に自信を持ち、そこから月商200万円を達成するまでを書きました。

そして2019年。

私は、東京での生活に少しずつ疲れを感じるようになっていました。

仕事が嫌だったわけではありません。

東京が嫌いだったわけでもありません。

むしろ、たくさんの刺激があり、学べることも多く、私の起業人生にとってとても大切な場所でした。

でも、情報が多すぎたんです。

上を見ればキリがない東京で、少し疲れていました

私は熊本育ちです。

幼少期から東京で暮らしてきたわけではありません。

だからこそ、東京にいると、

どの情報が自分に必要なのか。

誰の話を聞けばいいのか。

何を取り入れればいいのか。

その判断がだんだん難しくなっていきました。

周りを見れば、すごい人がたくさんいる。

もっと売上を上げている人もいる。

もっと有名な人もいる。

もっと大きなビジネスをしている人もいる。

上を見れば、本当にキリがない。

いつの間にか、

「私ももっとやらなきゃ」

と、情報に振り回されることが増えていました。

そんな生活に、少し疲れていたんだと思います。

2019年10月、家族で熊本へ戻りました

ちょうどその頃、夫が社内公募に応募してくれました。

夫も私も地元は熊本です。

ありがたいことに、その公募で熊本での仕事が決まりました。

そして2019年10月。

家族で熊本へ戻ることになりました。

私にとっては、久しぶりの地元での生活です。

東京にいた頃のように、

「もっと上へ」
「もっと新しい情報を」
「もっとすごい人に会わなきゃ」

と追い続けなくてもいい。

地元に戻ったことで、気持ちがかなり楽になりました。

仕事の形も、すでに少しずつ固まっていました。

Web制作だけではなく、
コンサルティングのお仕事も増えていた。

オンラインでサービスを提供する形もでき始めていた。

そんな中で、

2020年。

世の中はコロナ禍に入りました。

オンラインビジネスに、一気に人が流れ込んできた

コロナ禍によって、

今まで対面で仕事をしていた方たちが、
オンラインでの働き方を考えるようになりました。

お教室。

コンサルティング。

講座。

個人サービス。

「オンラインで仕事をしたい」

「Webを使って集客したい」

「自分の商品やサービスをオンラインで届けたい」

そんな方が一気に増えました。

私にとっては、

それまでずっとやってきたことでした。

専業主婦の頃から、

個人がWebを使ってお客様とつながるにはどうしたらいいか。

Webサイトをどう作るか。

ブログでどう認知を広げるか。

個人が自分の商品やサービスをどう作るか。

そんなことをずっと考えてきました。

だから、

世の中の需要と、
私がすでに積み重ねてきたものが、

一気に重なったんです。

需要と供給が、本当にぴたりとはまった時期だったと思います。

年商1000万円、2000万円、3000万円へ

そこから、事業は大きく伸びていきました。

年商1000万円。

2000万円。

そして3000万円。

それまで時間をかけて積み重ねてきたものが、
一気に形になっていきました。

2020年には法人化。

事務所も借りました。

ありがたいことに、
私自身のことを知ってくださる方も増えました。

相談してくださる方も増え、

講座に参加してくださる方も増え、

私の発信を見てくださる方も増えていきました。

外から見れば、

「順調に成功している」

ように見えていたと思います。

私自身も、
もっと大きくできると思っていました。

いつしか「先頭に立たなきゃ」と思うようになっていた

でも、売上が伸びるにつれて、

私の中に少しずつ別の感覚が生まれていきました。

「もっと先へ行かなきゃ」

「私を見てくれている人たちに、もっと大きな未来を見せなきゃ」

「ここで止まってはいけない」

そんなふうに考えるようになったんです。

年商3000万円を達成したら、

次は5000万円。

その次は1億円。

なぜか、そうしなければいけないような気がしていました。

今振り返ると、

誰かに言われたわけでもありません。

「1億円を目指しなさい」

なんて、誰にも言われていない。

でも、

一度結果が出ると、

次もさらに大きな結果を出さなければいけない。

私を見ている人たちに、

「もっと先へ行けるよ」

と見せ続けなければいけない。

いつしか私は、

自分で自分にそんな役割を与えていました。

娘が小学生になる前に、もっと飛躍しなきゃ

2022年頃。

娘は保育園の年長でした。

私は、

「娘が小学生になる前に、もっと飛躍しておかなきゃ」

と思っていました。

なぜそう思っていたのか。

今考えると、
明確な理由はありません。

小学生になったら時間がなくなるかもしれない。

今のうちにもっと事業を大きくしておかなければ。

そんな焦りがあったのだと思います。

当時、夫はさらに転勤となり、
広島へ単身赴任していました。

私は熊本で娘と暮らしながら、

事務所へ通って仕事をしていました。

家には愛犬もいました。

でも私は、

もっと仕事をしなきゃ。

もっと発信しなきゃ。

もっとコンテンツを作らなきゃ。

と、ずっと前へ進もうとしていました。

夫が帰ってくる週末は「仕事ができる日」になっていた

夫が週末に熊本へ帰ってくると、

私は、

「今なら娘をお願いできる」

と思っていました。

家族みんなで過ごす週末ではなく、

「仕事ができるチャンス」

になっていたんです。

娘を夫にお願いして、

私は事務所へ行く。

そして、

YouTubeを撮る。

講座の動画を撮る。

また次のコンテンツを作る。

週末も、
ずっと仕事をしていました。

家族との時間を大切にしたくて、
会社員を辞めたはずなのに。

場所に縛られずに働きたくて、
Webの世界に入ったはずなのに。

私はまた、

仕事を中心に予定を組む生活へ
戻っていました。

でも、そのことにまだ気づいていませんでした。

動画を撮り終えた後、空調の音だけが聞こえた

ある週末。

いつものように事務所へ行き、

YouTubeや講座の動画を
何本も撮っていました。

全部撮り終えました。

撮影を止めて。

パソコンの画面を閉じて。

ふっと静かになった瞬間。

オフィスビルの空調の音が、

サーッと響いていました。

その音を聞いた時、

突然ハッとしたんです。

「私、何してるんだろう」

って。

夫は、週末に単身赴任先から帰ってきている。

娘は、その夫と家にいる。

愛犬も家にいる。

そして私は、

一人で事務所にいて、

また動画を撮っている。

売上は上がった。

法人にもなった。

事務所も持った。

たくさんの方に知っていただけるようにもなった。

でも。

これって、私が欲しかった人生だったっけ?

初めて、そんな疑問が出てきました。

売上が上がれば、幸せになると思っていたわけではない。でも…

私は決して、

「お金さえあれば幸せ」

と思っていたわけではありません。

家族が大切なのも、
ずっと分かっていました。

それでも、

事業が伸びると、
もっと伸ばしたくなる。

結果が出ると、
次の結果を求める。

そして、

周りから期待されているように感じると、

「もっと先へ行かなければ」

と思ってしまう。

私は、知らないうちにその流れに入っていました。

そしてこの時初めて、

売上が伸びることと、自分が望む人生に近づくことは同じではない。

ということに気づきました。

もちろん、
売上は大切です。

私は今でも、
事業としてきちんと利益を出すことは大切だと思っています。

でも、

売上を伸ばすことだけを目的にしてしまうと、

「何のためにこの仕事をしているのか」

を見失うことがある。

私は、自分自身がそれを経験しました。

ここから、働き方をもう一度つくり直しました

この出来事をきっかけに、

私は少しずつ働き方を見直すようになります。

その約1年後には、
事務所も手放しました。

そして今は、
自宅を中心に仕事をしています。

私にとって何が一番大切なのか。

どんな毎日を送りたいのか。

どんな働き方なら、
私は心地よく仕事を続けられるのか。

もう一度、
自分の中に答えを探すようになりました。

そして、たどり着いたのが、

「家族があって、仕事がある」

という、とてもシンプルな答えでした。

次の記事では、

年商3000万円の先で働き方を見直し、事務所を手放して、今の『1日4時間×週3日』の働き方へ変えていった理由

について書きたいと思います。


専業主婦から起業した10年の記録

この連載では、

専業主婦だった私がWebデザイナーとして開業し、

コンサルタントとして仕事を広げ、

法人化、年商3000万円、

そしてその先で働き方を見直して現在に至るまでを綴っています。

売上が上がったことも、

もちろん嬉しい経験でした。

でも今振り返ると、

私にとって一番大きかったのは、

売上を伸ばすこと以上に、

「私はどんな人生を送りたいのか」

を自分で決め直したことだったと思います。

有田絵梨
Preshine

  • この記事を書いた人

有田 絵梨

1983年、熊本県生まれ。青山学院大学 経営学部卒。

ブライダル・アパレル業界を経て、2017年より女性起 業家のWeb集客をサポート。これまで400名以上の実績。「Webスタイリスト®」として、理想のお客様と つながるWebメディアづくりを支援。

初著書『おうちコンサルタントの始め方』出版。

■家族:夫・10歳の娘・愛犬との3人1匹家族
■趣味 :ジャズダンス・ホットヨガ

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