こんにちは。
Preshineの有田絵梨です。
「専業主婦から起業した10年の記録」。
前回の記事では、
「いくら稼ぎたいんですか?」
と聞かれて、
とっさに
「保育園代の5万円くらいです」
と答えたことをきっかけに、
自分がまだ「事業」をしていなかったことに気づいた頃のお話を書きました。
会社員時代には、
売上や利益を考えることが当たり前だった私。
それなのに、
自分のビジネスになった途端、
その視点がすっかり抜け落ちていました。
でも、お茶会をきっかけに一気に目が覚め、
「ちゃんとビジネスをしよう」
と考えるようになりました。
そして同時に、
自分に足りないものも見えてきました。
売上や利益は分かる。でも「個人起業」の世界は知らなかった
私は会社員時代、
ブライダルやアパレルの現場で、
長く売上や利益に向き合ってきました。
商品をどう売るのか。
売上をどう作るのか。
利益をどう残すのか。
キャッシュフローをどう考えるのか。
そのあたりは、
ある程度理解していました。
でも、
個人がゼロから起業する世界は別でした。
自分で商品を作る。
自分で認知を広げる。
自分で集客する。
自分で販売する。
マーケティングも必要。
サービス設計も必要。
企業の看板もなければ、
広告部も営業部もありません。
全部自分で考えなければいけない。
そこで私は、
「この世界の基本的なステップは、一度きちんと学んだ方がいいかもしれない」
と思うようになりました。
シェアオフィスで出会った女性に相談しました
当時、私はシェアオフィスを利用していました。
そこで開かれていた交流会で知り合った女性に、
「ビジネスをちゃんと学びたいと思っている」
という話をしました。
すると、
一人の男性コンサルタントを紹介していただきました。
私にとって、
初めて「コンサルティングを受ける」という選択でした。
そして、
初めての高額投資でもありました。
口座残高50万円。コンサルも50万円
当時の口座残高は、
たしか50万円ほどでした。
そして、
そのコンサルティングの金額も約50万円。
つまり、
ほぼ全部です(笑)
しかも、
その時のビジネスはまだ赤字状態。
今振り返ると、
よく申し込んだなと思います。
だから私は、
「お金がなくても自己投資すれば人生が変わる」
みたいなことを言いたいわけではありません。
むしろ、
今ならもっと慎重に考えると思います。
ただ、当時の私には、
「自分に何が足りないのか」
が少しずつ見え始めていました。
売上を作ることそのものではなく、
この個人起業という世界で
どう事業を組み立てていくのか。
マーケティングとは何なのか。
サービスをどう考えるのか。
そういう、
自分がまだ知らないものについては、
一度外から学ぶ必要がある。
そう判断したんです。
開業届を出してから約2年。
ここで初めて私は、
本格的に「起業を学ぶ」ということを始めました。
でも、まだ私はよく分かっていませんでした
最初の相談で、
先生に聞かれました。
「どのくらい稼ぎたいんですか?」
私は、
「月商200万円です」
と答えました。
……その時の売上、
月10万円にも届いていません(笑)
今振り返れば、
ずいぶん遠くを見ていたなと思います。
でも当時の私は、
目標の立て方も、
そこまでの道のりも、
まだ全然理解していなかったんですよね。
それでも先生は、
笑いませんでした。
「今10万円もないのに200万円?」
と否定することもありませんでした。
私の話を、
しっかり聞いてくださいました。
そしてそこから、
6ヶ月間のサポートが始まりました。
「答えを教えてほしい」よりも、「これでいいのか」が不安だった
その頃、
私はWebデザインだけではなく、
コンサルティングの仕事にも
興味を持ち始めていました。
すでに友人から相談を受けて、
コンサルのようなことも少しずつ始めていました。
でも、自信がありませんでした。
「私の伝えていることって、
本当にこれでいいのかな」
「コンサルって、
こういうことで合っているのかな」
そんな不安がありました。
そこで私は、
先生にひとつお願いをしました。
私のお客様に、
一度先生のコンサルティングをしてもらい、
その場に私も同席させてほしい。
そうお願いしたんです。
先生のコンサルを聞きながら、自分ならどう言うかを考えた
実際にその場に同席して、
私は先生の言葉を聞きながら、
ずっと頭の中で考えていました。
「私だったら、
ここでこう言うな」
「この話なら、
こういう質問をするな」
「ここは、
こう整理するな」
ということを。
そして驚いたのが、
先生が話していることと、
私が頭の中で考えていることが、
ほとんど同じだったことです。
その時、
「あ、私が今までやってきたこと、
間違ってなかったんだ」
と思えました。
私にとって、
ものすごく大きな出来事でした。
私が得たのは「正解」ではなく、自信だった
この体験を振り返ると、
私は先生から
新しい「答え」をもらったわけではなかったんです。
むしろ、
自分の中にすでにあった考えを、
外から確認することができた。
それによって、
「これで進んでいい」
と思えるようになった。
その自信が、
私には必要だったんだと思います。
そこから、
コンサルティングの仕事は一気に増えていきました。
もちろん、
6ヶ月のサポート期間中に
最初に掲げた月商200万円を
達成できたわけではありません。
でも、
自分で考えて、
やってみて、
お客様の反応を見て、
また修正して。
その繰り返しを続けました。
そして、
サポート終了から約1年半後。
月商200万円を達成しました。
嬉しくて、
先生にメールを送ったことを今でも覚えています。
外から学ぶものと、自分で考えるものは違う
今の私は、
「ビジネスの答えを外に探し続けない」
ということをよくお伝えしています。
でもそれは、
「誰からも学ぶ必要はない」
という意味ではありません。
私は実際に、
外からたくさん学んできました。
個人起業の世界のこと。
マーケティングのこと。
Webデザインのこと。
知らない知識や技術は、
学ばなければ分かりません。
でも、
誰に届けたいのか。
なぜこの仕事をするのか。
どんなお客様と仕事がしたいのか。
自分は何を大切にしたいのか。
自分だからこそ提供できる価値は何なのか。
そこまでを、
誰かに決めてもらうものではないと思っています。
外から学ぶのは、
知識や方法、
考えるための材料。
そして、
それを自分のビジネスに
どう落とし込むのかを考えるのは自分。
この違いは、
私自身がたくさん遠回りしたからこそ
今とても大切にしていることです。
月商200万円を達成して、その先へ
月商200万円を達成した頃には、
Webデザイナーというより、
コンサルティングのお仕事が
大きな割合を占めるようになっていました。
そして2019年10月。
私たち家族は、
東京から地元の熊本へ戻ることになります。
その数ヶ月後にはコロナ禍が始まり、
オンラインでビジネスをする人が
一気に増えていきました。
私がそれまで積み重ねてきたものと、
世の中のニーズが大きく重なることになります。
そこから、
年商1,000万円。
2,000万円。
3,000万円。
と、
事業は大きく成長していきました。
でも。
売上が伸びれば伸びるほど、
私はなぜか
「もっと先へ行かなければ」
と思うようになっていきました。
そしてその先で、
もう一度、
「私は何のために起業したんだろう」
と立ち止まることになります。
次の記事では、
東京から熊本へ戻り、コロナ禍をきっかけに年商3,000万円まで事業が伸びていった頃
について書きたいと思います。
専業主婦から起業した10年の記録
この連載では、
専業主婦だった私がWebデザイナーとして開業し、
コンサルタントとして仕事を広げ、
法人化、年商3,000万円、
そしてその先で働き方をもう一度見直すまでを綴っています。
今振り返ると、
私の起業人生には何度も
「外を見る時」と
「自分の内側を見る時」
がありました。
何かを知らないなら、
学べばいい。
でも、
自分が何を望んでいるのかまで
誰かに決めてもらうことはできません。
その両方を行き来しながら、
自分のビジネスを少しずつつくってきたのだと思います。
有田絵梨
Preshine