専業主婦から起業した10年の記録

出産1週間後に熊本地震。「○○ちゃんのママ」で終わりたくないと思った私がWebデザイナーになるまで

出産1週間後に熊本地震。「○○ちゃんのママ」で終わりたくないと思った私がWebデザイナーになるまで

こんにちは。
Preshineの有田絵梨です。

「専業主婦から起業した10年の記録」。

前回の記事では、専業主婦だった私がハンドメイドやお教室の世界と出会い、Wixとアメブロを使って初めてWeb集客を試した頃のお話を書きました。

まだ起業するつもりもなく、開業届も出していなかった頃。

ただ、

「個人でもWebを使えば、これまで出会えなかったお客様とつながれるんだ」

ということを知りました。

今振り返れば、あの経験が私の仕事の原点だったと思います。

そして2016年4月。

私は娘を出産しました。

ここから、私の人生はもう一度大きく動き始めます。

娘を出産した1週間後、熊本地震が起きました

2016年4月に娘を出産しました。

初めての出産。

初めての育児。

当然ですが、まだ何も分からない状態です。

そんな中、娘が生まれてわずか1週間後。

熊本地震が起きました。

出産したばかりの身体で、
生まれたばかりの娘を抱えながら経験した地震。

そして生後11日目の娘を連れて、
夫の転勤先だった東京へ移動することになりました。

本当に、着の身着のままという感じでした。

産後すぐ。

初めての育児。

地震。

そして、慣れない東京での生活。

いろいろなことが一気に重なって、
当時の私は少し気持ちも落ちていたと思います。

何か大きなことをしようなんて、
とても考えられる状態ではありませんでした。

まずは娘との生活をつくること。

それだけで精一杯でした。

生後5ヶ月頃、少しずつ自分を取り戻していった

そんな生活も、
娘が生後5ヶ月くらいになる頃には少しずつ落ち着いてきました。

毎日のリズムも少しずつ分かるようになり、
自分の気持ちにも余裕が戻ってきました。

すると今度は、
別の感情が出てきました。

それが、

「このまま私は、“○○ちゃんのママ”としてだけ人生を終えるのかな」

という怖さでした。

もちろん、
娘の母親になれたことは嬉しかったです。

ずっと子どもを望んでいたので、
母になれたこと自体は幸せでした。

でも同時に、

私は母親だけではなく、
「有田絵梨」という一人の人間でもある。

そんな感覚を、
どこかで取り戻したくなったんだと思います。

「自分の人生を、もう一度動かしたい」

そう思うようになりました。

転勤族だからこそ、東京にいる間に何か見つけたかった

夫は転勤のある仕事です。

この先ずっと東京に住むわけではないことも分かっていました。

だからこそ、

東京にいるこのタイミングで、私自身も何かひとつ道を見つけたい。

そう思いました。

ただ、小さな子どもがいます。

娘を預けて毎日学校に通う、という選択肢は現実的ではありませんでした。

そこで探したのが、

「子どもを連れて通えるスクール」

でした。

いろいろ調べる中で見つけたのが、
デジタルハリウッドSTUDIO渋谷のWebデザイン専攻です。

子どもを連れて学べる環境がある。

そして、

以前から「個人とWeb」の可能性を感じていた私にとって、
Webデザインはとても自然な選択でした。

2016年10月、子どもを連れてWebデザインを学び始めました

2016年10月。

娘がまだ小さい頃から、
デジタルハリウッドSTUDIO渋谷に通い始めました。

Webデザイン専攻で学び、
2017年3月まで約半年間通いました。

HTMLやCSS。

デザイン。

Webサイトの作り方。

それまで自己流でWixを触っていた私にとって、
初めてきちんとWeb制作を学ぶ時間でした。

「これなら場所に縛られずに仕事ができるかもしれない」

という可能性も感じていました。



夫が転勤族であっても、
パソコンひとつで仕事ができる。

子どもがいても、
働き方を自分で組み立てられるかもしれない。

会社員時代には選べなかった働き方が、
少しずつ見えてきました。

2017年6月、フリーランスWebデザイナーとして開業

スクールを卒業してから数ヶ月後。

2017年6月に開業届を出しました。

フリーランスWebデザイナーとして、
正式に仕事を始めることにしました。

今振り返れば、

この時が私の起業人生のスタートです。

専業主婦だった私が、

「自分の人生をもう一度動かしたい」

と思い、

子どもを連れてWebデザインを学び、

そして自分で仕事を始めた。

当時の私は、
これだけでもかなり大きな一歩を踏み出したつもりでした。

「これで私は起業家になった」

そんな気持ちも、
少なからずあったと思います。

でも。

ここからが、かなりリアルです。

開業届を出したからといって、事業になるわけではなかった

開業届を出した。

フリーランスWebデザイナーと名乗るようになった。

それだけを見ると、
ちゃんと起業したように見えます。

でも実態は、
まだまだ「事業」と呼べるような状態ではありませんでした。

娘を月5万円前後の保育園に預けながら、

ママ友とハンドメイドをしたり、

ランチをしたり、

Web制作のお仕事も、
友人のブログデザインを3万円前後で受けるくらい。

売上も利益も、
ほとんど生み出せていませんでした。

今の私が当時の自分を見たら、

「それ、起業というより趣味の延長じゃない?」

と言うと思います(笑)

でも当時の私は、
そこまで深く考えていませんでした。

開業届を出したこと。

自分で仕事をしていること。

娘を保育園に預けて、
仕事をする時間を持っていること。

それだけで、

「ちゃんと前に進んでいる」

ような気がしていたんです。

ところが、
ある女性起業家のお茶会に参加したことで、

私は自分が全然「事業」をしていなかったことに
気づかされることになります。

そこで聞かれたのが、

「いくら稼ぎたいんですか?」

という一言でした。

私は、その質問に答えられませんでした。

次の記事では、

開業したのに売上10万円にも届かなかった私が、「いくら稼ぎたい?」という一言で目を覚ました話

を書きたいと思います。


専業主婦から起業した10年の記録

この連載では、専業主婦だった私がWebデザイナーとして開業し、コンサルティング、法人化、年商3,000万円、その後働き方を大きく見直して現在に至るまでを、できるだけリアルに綴っています。

起業してうまくいった話だけではありません。

自分を取り戻したくて始めた起業。

事業として考えられていなかった時期。

売上を追いすぎた時期。

そして、自分にとって大切なものをもう一度考え直した時期。

そのすべてが今につながっています。

これから起業したい方にも、
すでに起業しているけれど今の働き方やビジネスに迷っている方にも、

何かひとつ、ご自身の人生や仕事を考えるきっかけになれば嬉しいです。

  • この記事を書いた人

有田 絵梨

1983年、熊本県生まれ。青山学院大学 経営学部卒。

ブライダル・アパレル業界を経て、2017年より女性起 業家のWeb集客をサポート。これまで400名以上の実績。「Webスタイリスト®」として、理想のお客様と つながるWebメディアづくりを支援。

初著書『おうちコンサルタントの始め方』出版。

■家族:夫・10歳の娘・愛犬との3人1匹家族
■趣味 :ジャズダンス・ホットヨガ

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