AI時代にブログは必要?10年書き続けて感じた「認知と教育」の価値
ChatGPTに聞けば、知りたいことがすぐにわかる。
Webサイトを作りたいと思えば、AIがコードを書いてくれる。
ブログ記事だって、テーマを伝えればあっという間に文章を作ってくれる。
そんな時代になりました。
だからこそ、
「今さらブログを書く意味はあるの?」
「AIが答えてくれるなら、ブログはもう必要ないのでは?」
と思う方もいるかもしれません。
でも、2017年に独立してから、もうすぐ10年。
ブログを書き続けてきた私は、むしろ今、自分のWebサイトに情報を積み重ねていくことの価値を改めて感じています。
その理由は、ブログには単にアクセスを集めるだけではない役割があるからです。
今回は、AI時代にブログが必要だと考える理由を、
「認知」と「教育」 という2つの視点からお話しします。
AI時代にブログはもう必要ない?
以前は、何かわからないことがあればGoogleで検索し、いくつものWebサイトを比較しながら情報を探していました。
でも最近は、ChatGPTなどのAIに相談することで、知りたいことをまとめて教えてもらえるようになりました。
検索結果から一つずつ記事を開かなくても、答えにたどり着けることが増えています。
そう考えると、ブログを読む人は減っていくのではないか。
ブログを書く必要もなくなるのではないか。
そんな疑問が生まれるのも自然なことだと思います。
ただ、ここで一つ考えてみたいことがあります。
AIが答えを教えてくれるようになったとしても、その答えのもとになる情報は、どこから生まれるのでしょうか。
誰かが実際に経験したこと。
専門家が長年の仕事を通じて得てきた知識。
商品やサービスを使って感じたこと。
そうした一次情報は、AIが普及したからといって必要なくなるものではありません。
AIが情報を整理することと、私たち自身が経験や考えを発信することは、別の役割を持っているのだと思います。
もちろん、AIの回答が必ずブログ記事を参照しているわけではありません。
それでも私は、これからも自分自身の経験や考えを、Web上に残していきたいと思っています。
約10年ブログを書いてきて感じたこと
私は2017年にWebデザイナーとして独立しました。
それからビジネスコンサルティングへと仕事が広がり、法人化も経験しました。
この約10年、さまざまな仕事を経験する中で、ブログも書き続けてきました。
WebデザインやWordPressのこと。
集客やサービスづくりのこと。
お客様との仕事を通じて感じたこと。
そして最近は、40代からの働き方や暮らしについても書いています。
すべての記事が、検索順位を上げるために書いたものではありません。
もちろんSEOを意識した記事もあります。
Googleの関連キーワードを調べたり、検索する人がどんなことを知りたいのかを考えたり。
でも、それとは別に、自分の経験や思いを残すために書いてきた記事もたくさんあります。
今読み返せば、当時と考え方が違う記事もあります。
以前の私は、事業を成長させることや売上を伸ばすことに、今よりもずっと意識が向いていました。
でも40代になった今は、仕事だけで人生を満たさなくてもいいと思っています。
大切にしたいものも、働き方も変わりました。
そんな変化を含めて、ブログには自分が歩んできた時間が残っています。
ブログは、単に情報を発信する場所ではなく、自分自身の経験や考えを蓄積していける場所でもある。
今はそんなふうに感じています。
ブログには「認知」と「教育」の両方の役割がある
私はこれまで、ビジネスにおいて
「認知」と「教育」が大切
だと考えてきました。
ブログは、この2つの役割を担うことができるメディアだと思っています。
認知|まだ自分を知らない人との接点をつくる
認知とは、自分の存在やサービスを知ってもらうことです。
どんなに良い商品やサービスを持っていても、存在を知られていなければ、選んでもらうことはできません。
ブログは、検索を通じて、まだ自分を知らない人と出会うきっかけになります。
たとえば、WordPressについて困っている人が検索をして、自分の書いた記事にたどり着く。
その記事を読んで、初めて自分の存在を知ってもらえる。
SNSのフォロワーでなくても、知り合いでなくても、必要な情報を探している人とつながる可能性があります。
そして今は、Google検索だけではなく、AIを通じて新しい人との接点が生まれることもあります。
教育|考え方や価値観を理解してもらう
教育という言葉は、少し強く聞こえるかもしれません。
ここでいう教育とは、相手を説得したり、商品を買わせるために誘導したりすることではありません。
自分の考え方や価値観、サービスの背景を伝え、相手が納得して判断できるようにすることです。
たとえば、ブログを読んで、
- この人は、こんな考え方をするんだ
- こういう経験をしてきたんだ
- 自分が大切にしたいことと近いかもしれない
と感じてもらえる。
その積み重ねが、相談や申し込みを検討する際の判断材料になります。
私自身、サービス内容や価格だけでは伝わらない部分を、ブログを通じて知っていただけたら嬉しいと思っています。
ブログは「知ってもらう」だけでなく、「理解してもらう」ための場所にもなるのです。
ブログの役割を整理すると、次の2つに分けられます。

こうして見ると、ブログはただ集客するためだけではなく、信頼を育てるための情報資産でもあることがわかります。
ChatGPTから紹介されて、お客様が来るようになった
最近、私自身もAI時代ならではの変化を感じています。
それは、ChatGPTから紹介されて、個別セッションにお越しくださるお客様がいることです。
最初は約1年半前。
フランス在住のお客様との出会いでした。
それ以来、2ヶ月に1回くらいのペースで、ChatGPTから紹介されたというお客様がいらっしゃいます。
先日も、オリジナル商品をつくりたいという起業家の方が、ChatGPTをきっかけに私を知ってくださいました。
興味深かったのは、その後の行動です。
ChatGPTから紹介されたあと、改めて**「有田絵梨」**と名前を検索し、私の著書まで購入してくださったそうです。
そして、そのうえで個別セッションにお越しくださいました。
私はこのお話を聞いて、改めて「認知」と「教育」の大切さを感じました。
AIがきっかけとなって自分を知ってもらう。
その後、Web上の情報や著書などを通じて、自分の考え方や仕事を知ってもらう。
そして、お客様自身が納得して相談を決める。
ただし、ChatGPTが何を根拠に私を紹介したのかはわかりません。
これまで書いてきたブログが直接の理由になったとも断定できません。
それでも、
AIに紹介されたあとに、その人がどんな人物なのかを調べられる情報があること
は、とても大切だと感じています。
SNSだけではなく、自分のブログを持つ意味
InstagramやYouTubeなど、今はさまざまな発信方法があります。
私自身も、これまでSNSを活用してきました。
SNSには、日々の出来事や考えを気軽に届けられる良さがあります。
一方で、投稿が時間とともに流れていったり、プラットフォームの仕様が変わったりすることもあります。
もちろん、ブログも検索エンジンの変化によってアクセスが増減することがあります。
自分のWebサイトを持てば、必ず集客できるというわけではありません。
それでも、自分で管理するWebサイトには大きな魅力があります。
過去の記事を整理して育てられる
ブログなら、数年前に書いた記事を修正したり、情報を追加したりできます。
関連する記事を内部リンクでつないで、一つのテーマを深く理解してもらうこともできます。
自分の考え方を体系的に伝えられる
SNSの投稿だけでは伝えきれない内容も、ブログなら丁寧に書くことができます。
仕事に対する考え方や、その背景にある経験も含めて伝えられます。
働き方が変わっても、経験を残していける
私自身、この10年で仕事の形が大きく変わりました。
これからも、きっと変わっていくと思います。
でも、それまでの経験がなくなるわけではありません。
今の自分に合わなくなった情報は見直しながら、過去に積み重ねてきたものを活かしていける。
これは自分のWebサイトを持つ魅力だと思っています。
AI時代のブログは、SEOだけを意識すればいい?
ブログを運営するうえで、SEO対策は今も大切です。
AIの時代になると、SEOはもう古いように感じるかもしれません。
でも私は、むしろAI時代だからこそ、SEOの基本が土台になると思っています。
検索する人が知りたいことに、わかりやすく答える。
タイトルや見出しを整える。
誰に向けた記事なのかを明確にする。
そして、自分自身の経験や考えを添える。
そうした積み重ねが、Google検索だけでなく、AI時代にも伝わるサイトづくりにつながっていくのだと思います。
最近はAEOという言葉も注目されています。
でも、新しい言葉や手法を追いかけることだけが、ブログ運営の目的ではありません。
大切なのは、誰に向けて、何を伝えたいのか。
その基本は、AI時代になっても変わらないのだと思います。
これからブログを始める人が意識したいこと
これからブログを始める方や、しばらく更新していなかった方にお伝えしたいことがあります。
それは、最初から完璧なブログを作ろうとしなくてもいい、ということです。
まずは、自分がどんな人で、誰に何を届けたいのかを考える。
そして、今まで経験してきたことや、実際に誰かから相談されたことを記事にしてみる。
私なら、次のようなことから始めます。
- 誰に向けて発信するのかを決める
- 自分の経験や専門分野を整理する
- 読者が抱える疑問を一つずつ記事にする
- 自分の考え方や実体験を添える
- 古くなった情報を見直しながら続ける
特別なテクニックよりも、まずは自分の言葉を残すこと。
そこから少しずつ、自分だけの情報資産が育っていくのだと思います。
もちろん、ブログを始めたからといって、すぐにアクセスや売上につながるわけではありません。
でも、今日書いた記事が、数年後に誰かとの出会いにつながる可能性もあります。
私はそれを、今まさに感じています。
AI時代だからこそ、自分の言葉を積み重ねていきたい
2017年に独立した頃、今のようにAIが身近な存在になるとは想像していませんでした。
それでも、あの頃から書き続けてきたブログが、今も私のWebサイトに残っています。
その間に、仕事の内容も、働き方も、価値観も変わりました。
今の私は、売上を伸ばすことや事業を大きくすることだけが、仕事の目的ではないと思っています。
仕事も暮らしも、自分で選べること。
自分にとって大切なものを大切にしながら働くこと。
そんなことを、これからはもっと発信していきたい。
AIが情報を整理してくれる時代だからこそ、私は、自分の経験や考えを自分の言葉で残していきたいと思っています。
ブログは、ただアクセスを集めるためのものではない。
自分の存在を知ってもらい、考え方を理解してもらうための場所。
そして、これまで生きてきた時間や経験を残していける場所。
10年近くブログを書き続けてきた今、私はその価値を改めて感じています。
