「どうやって時間管理をしているんですか?」
一人ビジネスをしている方から、よく聞かれる質問の一つです。
私は現在、週3日・1日4時間程度を基本に仕事をしています。
でも、実は自分では、特別な時間管理をしているつもりがありません。
先日も個別相談の中で、時間の使い方についてお話しする機会がありました。
お客様からの連絡が気になって休めない。自分の仕事を進める時間が取れない。気づいたら、毎日仕事をしている。
そんなお話を聞きながら、改めて自分の約10年間を振り返ってみたんです。
そうしたら、今の時間の使い方には、これまでの経験から生まれた私なりの考え方があることに気づきました。
今日は、一人ビジネスの時間管理について、私自身の経験を交えながら書いてみようと思います。
2019年、私のカレンダーは仕事でいっぱいだった

2017年にWebデザイナーとして独立し、2019年にはコンサルティングの仕事が中心になっていました。
当時の予約カレンダーを見ると、平日も週末も仕事の予定がぎっしり。
娘はまだ未就学児で、保育園に通っていました。
それだけ仕事をしていたら、さぞ大変だっただろうと思われるかもしれません。
でも、当時の私が感じていたのは「しんどい」ではなかったんです。
「これ以上、予約枠が増やせない。売上の天井が見えてきた」
という不安でした。
当時の私は、とにかく売上を伸ばしたかった。
月商270万円ほどになり、個別の仕事をこれ以上増やそうにも、自分の時間には限界がある。
そこでコンサルタントをつけ、ビジネスの仕組み化に取り組みました。
すると、2ヶ月後には月商460万円に。
自分が直接対応する時間だけで売上が決まる働き方から、仕組みを活用して売上を伸ばせる働き方へと変わっていったのです。
そして2020年、コロナ禍が始まりました。
オンラインビジネスへの需要が高まり、私の仕事にも大きな追い風が吹きました。
セミナーには300名近い予約が入り、予約システムの上限が200名だったため、担当者に急いで枠を増やしてもらったこともあります。
あの頃は、オンラインというビジネスの形と時代がうまく重なっていたのだと思います。
私自身も「今はチャンスだ」と感じていたので、売上を伸ばすことに集中していました。
だから、昔の働き方を後悔しているわけではありません。
あの時期はあの時期で、自分がやりたいことに夢中だったんですよね。
時間の使い方が変わったきっかけは、平日のジャズダンス
そんな私の時間の使い方が変わっていったきっかけの一つが、平日にジャズダンスを始めたことでした。
レッスンのある日は、仕事を入れない。
今では当たり前になっていますが、これは私にとって大きな変化だったと思います。
以前は、仕事の予定を中心にスケジュールを組んでいました。
でも、ダンスを始めたことで、自分のやりたいことが先に予定に入るようになったんです。
そして娘が小学1年生になる頃には、基本的に午前中で仕事を終えられる仕組みもできていました。
もちろん、一度に今の働き方になったわけではありません。
当時のお客様の状況に合わせながら、少しずつ仕事をする曜日や時間を変えてきました。
ここで伝えたいのは、時間ができたから好きなことを始めたのではなく、好きなことを始めたことで、時間の使い方も変わっていったということ。
時間が空くのを待っていたら、いつまでも空かなかったかもしれません。
今の私の時間管理。お客様の時間と自分の時間を分ける
現在は、基本的に次のようなスケジュールで仕事をしています。
- 月曜日・水曜日・金曜日:お客様との仕事
- 火曜日・木曜日:自分の仕事や活動のための時間
- 土日祝日:休業日
月・水・金の午前中には、個別コンサルティングなどの予定が入ります。
午後は基本的にフリー。
予定していた仕事が終わらなかったり、急ぎの仕事が入ったりしたら、この時間で対応します。
ブログの執筆やサイト運営、新しい企画などは、火曜・木曜の自分の時間を中心に進めます。
もちろん、仕事中に新しいことを思いついたら、その場で取りかかることもあります(笑)。
ただ、2〜3時間かかりそうなことなら、自分の時間が取れる日に回す。
そして、ダンスのレッスンがある曜日は、お客様の都合で仕事の予定に変更することはありません。
これは、お客様を大切にしていないからではなく、自分の時間も同じように大切だからです。
もう一つ、私が意識しているのは、最初からすべての時間を予定で埋めないこと。
月・水・金の午後に余白があるから、多少予定がずれても、夜や休日に仕事を持ち込まずに済みます。
時間管理というと、分刻みで予定を組むことを想像する方もいるかもしれません。
でも私は、予定を詰め込むよりも、余白を残しておくことの方が大切だと思っています。
「いい人」でいようとすると「都合のいい人」になることもある
一人ビジネスの時間管理について相談を受けていると、よく感じることがあります。
それは、お客様の予定に合わせすぎている方が多いということ。
お客様から「この日にお願いできますか?」と言われたら、予定を空ける。
休みの日でも連絡が来たら返信する。
急なお願いにも、できる限り対応する。
もちろん、お客様を大切にしたいという気持ちは素敵なことです。
ただ、私はいつも思うんです。
「いい人」でいようとすると、いつの間にか「都合のいい人」になってしまうこともある。
こちらがいつでも対応していたら、お客様も「いつでも対応してもらえる」と思うようになります。
それは、お客様が悪いわけではありません。
こちらがそういう関係をつくってきたからです。
だからこそ、自分の働き方をお客様にも知っていただくことが大切だと思っています。
お客様の予定を尊重するのと同じように、自分の予定も尊重していただく。
長くお付き合いしていくなら、お互いに調整する関係でありたいですよね。
私はLINEやチャットワークにも休業日を明記している
私が実際に取り入れている方法の一つが、チャットワークやLINEの表示名に休業日を入れることです。
「火・木・土日祝休み」
と、名前のところに明記しています。
これは、以前お世話になったコンサルタントの先生が実践されていて、いいなと思って取り入れた方法です。
わざわざ毎回「この日はお休みです」と説明しなくても、名前を見るたびに休業日を認識していただける。
メールの署名にも、定休日や対応時間を記載しておくといいと思います。
そして、私は基本的に休業日にはお客様への返信をしません。
以前は、休みの日にメールを見て「返さなきゃ」と思うこともありました。
でも、休み中に中途半端に返信しても、結局やり取りが続いてしまったり、落ち着いて対応できなかったりするんですよね。
それなら、仕事モードのときにきちんと返信する方がいい。
スマートフォンでも仕事関係のアプリは入れないようにしたり、通知をオフにしたりしています。
すぐに返信することが、必ずしも良い対応とは限りません。
自分がしっかり対応できる時間を決めて、その時間にお客様と向き合う。
それも、一つの誠実さだと思っています。
働き方を変えたら、離れていくお客様もいるかもしれない
ここまで読んで、
「でも、そんなことをしたらお客様が離れてしまうのでは?」
と思った方もいるかもしれません。
確かに、離れていくお客様もいると思います。
これまで、いつでも対応してくれることを理由に選んでくださっていたなら、働き方を変えたことで合わなくなる可能性はあります。
でも、私はこの約10年間で、お客様が離れ、そして新しいお客様と出会うという経験を本当に何度もしてきました。
だからこそ、今は思うんです。
お客様が離れていくことは、決してネガティブなことばかりではない。
自分自身の考え方も、働き方も、提供するサービスも変わっていきます。
そして、お客様だって変わっていく。
以前は必要だったサービスが、今は必要なくなることもあるでしょう。
お互いの生活や仕事のステージが変われば、求めるものが変わるのも自然なことです。
だから、一度できた関係を何が何でも維持する必要はないと思っています。
目の前のお客様にしがみつくことよりも、この先5年、10年と長く仕事を続けていくこと。
そのためには、自分自身を労わるスケジュールも必要です。
私は、仕事を続けるために自分を犠牲にするのではなく、自分の人生を大切にしながら仕事も続けていきたい。
そのために、今の働き方を選んでいます。
時間管理が苦手なら、まずは1時間から始めてみる
とはいえ、これまで毎日お客様の連絡に対応してきた方が、明日から突然「週3日しか働きません」と決めるのは難しいかもしれません。
だから、私はまず小さなことから始めるのをおすすめしています。
例えば、1時間だけ電話に出ない時間をつくってみる。
仕事の通知を1時間だけオフにしてみる。
その時間は、自分が進めたかった仕事に集中する。
あるいは、仕事をせずに好きなことをしてもいいと思います。
そして、その1時間を過ごしてみて、何か困ったことが起きたのかを振り返ってみる。
意外と、何も問題が起きなかったりするものです。
いきなりすべてを変えようとするのではなく、小さな成功体験を積み重ねていく。
その積み重ねが、自分の時間を取り戻すことにつながっていくと思います。
もし時間管理に悩んでいるなら、まずは月曜日から日曜日までのウィークリースケジュールを書き出してみてください。
そして、仕事の予定だけでなく、電話に出ない時間、メールを返さない時間、自分のために使いたい時間も入れてみる。
仕事の予定を埋めるためのカレンダーではなく、自分がどう過ごしたいのかを考えるためのカレンダーにしてみてほしいんです。
仕事を頑張る時期があってもいい。でも、それが人生のすべてではない
2019年の私に、今と同じ働き方をすすめたいかと言われたら、そうは思いません。
当時の私は売上を伸ばしたかったし、仕事が楽しかった。
コロナ禍でチャンスが来ていると感じたときも、自分の意思で仕事に集中していました。
それはそれで、私にとって大切な経験です。
でも、今は違います。
家族と過ごす時間も、ダンスをする時間も、自分のサイトを育てる時間も、何も予定を入れない時間も大切にしたい。
仕事が嫌いになったわけではありません。
今でも仕事は楽しいし、やりたいことも次々に出てきます。
ただ、仕事だけで人生を満たさなくてもいいと思うようになりました。
日本では、一生懸命働いて、疲れたから休む、という考え方が当たり前になっているように感じます。
でも、私は逆でもいいと思うんです。
自分が望む暮らしがあって、その中に仕事がある。
もちろん、仕事に集中したい時期には、思い切り働いてもいい。
大切なのは、その時間の使い方を自分で選べているかどうか。
時間管理とは、限られた時間にできるだけ多くの仕事を詰め込むことではなく、自分が大切にしたいことに、ちゃんと時間を使えるようにすること。
約10年、一人ビジネスを続けてきた今、私はそう考えています。
あなたは今、誰の予定を中心に、自分の時間を使っていますか?
そして、これからの5年、10年を、どんなふうに過ごしていきたいですか?
