「私も何か始めたい」「家にいながら働きたい」――そんな想いを抱えている主婦の方は多いのではないでしょうか。
でも、いざ起業しようと思っても、「何から始めればいいの?」「失敗したらどうしよう」と不安になりますよね。
実は、主婦起業は年々増えていて、女性開業者の割合は全体の約4分の1にもなっています。つまり、あなたと同じように「自分の働き方を選びたい」と動き出している女性がたくさんいるということです。
この記事では、主婦起業の始め方を5ステップで解説します。家族の理解から集客の仕組みづくりまで、失敗しないための準備と具体的な進め方をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
主婦起業が増えている理由【データで見る】
女性開業者の割合は25.5%、過去最高を更新(日本政策金融公庫)
日本政策金融公庫が2024年に公表した「新規開業実態調査」によると、女性開業者の割合は25.5%と、1991年の調査開始以来過去最高を記録しました。
つまり、約4人に1人が女性ということになります。
10年前と比べると、女性の起業意識は確実に高まっています。特に、主婦やママ層の起業が増えている背景には、以下のような理由があります。
参考: 日本政策金融公庫「2024年度新規開業実態調査」(PDF)

主婦起業が選ばれる3つの理由
1. 働き方を自分で選べる
会社員やパートと違い、起業すれば働く時間・場所・仕事内容をすべて自分で決められます。子どもの送り迎えや家事の合間に働くことも可能です。
2. 在宅でできる仕事が増えた
オンライン化が進み、Webライター、SNS運用代行、オンライン講師など、自宅でできるビジネスが増えました。初期費用もほとんどかからず、リスクを抑えて始められるのが魅力です。
3. 自分の経験やスキルを活かせる
「子育ての経験」「整理整頓が得意」「料理が好き」など、主婦としての経験がそのままビジネスになる時代です。特別な資格がなくても、あなたの日常が誰かの役に立つことがあります。
始める前に知っておくべきこと
主婦起業と「趣味の延長」の違い
「好きなことで起業したい!」という気持ちはとても大切です。でも、趣味とビジネスは違います。
- 趣味: 自分が楽しいことをする
- ビジネス: お客様の悩みを解決して対価をいただく
起業するということは、「誰かの役に立ち、その対価として収入を得る」ということ。この視点がないと、いくら頑張っても集客できず、収益化できません。
関連記事:主婦起業で失敗する人の5つの共通点と失敗しない始め方
扶養の範囲内で働くか、外れるかの選択
主婦起業でよく悩むのが、扶養の問題です。
- 年収103万円以内: 所得税がかからない(扶養内)
- 年収130万円以内: 社会保険の扶養に入れる
- 年収130万円以上: 扶養を外れ、自分で社会保険に加入
最初は扶養内で始めて、軌道に乗ってから外れる選択をする人が多いです。ただし、扶養を外れることを「失敗」と思う必要はありません。収入が増えた証拠ですから、前向きに捉えましょう。

家族の理解は必須
起業すると、家事や育児の時間配分が変わります。家族の協力なしには続けられません。
- 夫に起業の目的や計画を伝える
- 子どもにも「ママはお仕事している時間」を理解してもらう
- 家事の分担や外注も検討する
家族の理解があるかないかで、起業の継続率は大きく変わります。事前にしっかり話し合っておきましょう。

主婦起業の始め方【5ステップ完全ガイド】
それでは、具体的な始め方を5ステップで解説していきます。

STEP1:家族と話し合い、理解を得る
まずは家族との対話から始めましょう。
- なぜ起業したいのか
- どんな働き方をしたいのか
- 家族にどんな協力をお願いしたいか
「言わなくてもわかってくれるだろう」は通用しません。言葉にして伝えることで、家族もあなたの本気度を理解してくれます。
STEP2:「誰に・何を・どう売るか」を決める
次に、ビジネスの設計です。以下の3つを明確にしましょう。
- 誰に(ターゲット): どんな悩みを持つ人に向けて発信するか
- 何を(商品・サービス): その悩みを解決する商品は何か
- どう売るか(導線): どうやってお客様と出会い、信頼を得て、申し込んでもらうか
この3つが曖昧なまま動き出すと、集客できず、迷走します。最初にしっかり設計することが成功の鍵です。
関連記事:起業で売れ続けるには?SNSに振り回されない本質的な3つの仕組み
STEP3:小さく始めて検証する
いきなり大きく始める必要はありません。小さく始めて、反応を見ながら改善していくのが正解です。
例えば:
- モニター価格で3人に提供してみる
- 無料相談を募集して、ニーズを確認する
- SNSで発信して、どんな投稿に反応があるか見る
「完璧にしてから始めよう」と思うと、いつまでも動けません。まずは小さく一歩を踏み出しましょう。
STEP4:集客の仕組みを作る(SNS+ブログ/メルマガ)
集客は「SNSだけ」では不十分です。SNS(認知)→ブログ/メルマガ(信頼構築)→サービス(申し込み)という導線を作りましょう。
- SNS: あなたを知ってもらう場
- ブログ/メルマガ: 信頼を積み上げる場
- サービス: お客様の悩みを解決する場
この3つが揃って初めて、安定した集客ができるようになります。
関連記事:オンライン集客がうまくいかない理由|オフラインのやり方を持ち込むとズレる
STEP5:最低3ヶ月は継続する
起業は、1ヶ月で結果が出るものではありません。
「SNSを頑張っているのに集客できない」と1ヶ月で諦める人がいますが、それはまだ種を蒔いた段階。芽が出るまでには時間がかかります。
最低でも3ヶ月、できれば半年〜1年は同じ方法を継続してください。その間に、改善を重ねながら進めることが大切です。
主婦起業におすすめのビジネスアイデア10選
「何を売ればいいかわからない」という方のために、主婦起業におすすめのビジネスアイデアをご紹介します。

- Webライター: 記事執筆。初期費用ゼロで始められる
- オンライン講師: 得意なことを教える(料理、英語、ヨガなど)
- ハンドメイド作家: アクセサリーや小物をネット販売
- SNS運用代行: 企業や個人のSNSアカウントを運用
- ブログアフィリエイト: ブログで商品紹介し、収益化
- オンラインコンサル: あなたの経験をコンサルとして提供
- 家事代行サービス: 料理や掃除を代行
- 整理収納アドバイザー: 片付けのプロとして活動
- ベビーシッター: 子育て経験を活かせる
- 動画編集: YouTubeやSNS用の動画を編集
どれも在宅でできて、初期費用が少なく、主婦の経験やスキルを活かせるビジネスです。
よくある質問Q&A
Q1:起業資金はどれくらい必要?
A: ビジネスによりますが、オンライン起業なら0〜10万円で始められます。パソコンとネット環境があれば、あとは無料ツールを活用すれば十分です。
Q2:開業届は必要?
A: 必須ではありませんが、提出することをおすすめします。開業届を出すと、青色申告ができ、税制上のメリットがあります。提出は無料で、税務署に行けばすぐにできます。
Q3:扶養から外れるタイミングは?
A: 年収130万円を超えると、社会保険の扶養から外れます。扶養を外れることを恐れる必要はありません。収入が増えた証拠ですから、前向きに捉えましょう。
Q4:子育て中でも起業できる?
A: できます!むしろ、子育て中だからこそ「在宅で働きたい」というニーズが生まれます。子どもが寝ている時間や幼稚園に行っている時間を活用して、少しずつ進めていきましょう。
まとめ
主婦起業の始め方を5ステップでご紹介しました。
- 家族と話し合い、理解を得る
- 「誰に・何を・どう売るか」を決める
- 小さく始めて検証する
- 集客の仕組みを作る(SNS+ブログ/メルマガ)
- 最低3ヶ月は継続する
起業は、一発で結果が出るものではありません。でも、正しい順番で、丁寧に積み重ねていけば、必ず道は開けます。
「今の生活を変えたい」「自分らしく働きたい」――その想いを、行動に変えていきましょう。
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