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売上を増やすことに興味がなくなった。女性起業家として「事業を拡大しない」という選択

2026年9月11日

起業して10年。

最近、私は

「売上を増やすことに、あまり興味がなくなった」

と感じるようになりました。

経営者として、こんなことを言っていいのかなとも思います。

売上を増やすこと。
事業を成長させること。
会社を大きくすること。

一般的には、それが経営者としての「成功」だと思われることも多いからです。

もちろん、売上なんてどうでもいいと思っているわけではありません。

仕事を続けるためには利益が必要ですし、きちんと稼ぎたいとも思っています。

ただ、

「もっと売上を上げたい」

「もっと事業を大きくしたい」

という気持ちは、以前ほどなくなりました。

今の私は、

売上を最大化することより、自分が大切にしたいものを大切にできる働き方を続けること

の方に興味があります。

売上が増えることが嬉しかった起業初期

起業したばかりの頃は、売上が増えることが純粋に嬉しかったです。

年商1000万円。

2000万円。

3000万円。

数字が大きくなるたびに、

「私も成長している」

そんな感覚がありました。

仕事が増える。
必要としてくださる方が増える。
できることも増える。

それが嬉しかったし、

「もっとできるかもしれない」

と思っていました。

当時は、事業が大きくなることに対して、今ほど疑問を持っていなかったと思います。


仕事が大きな金額で動き始めて感じた「怖さ」

でも、仕事がある程度大きな金額で動くようになってきた頃から、私の中に別の感情が生まれました。

嬉しさや楽しさよりも、

「怖い」

という気持ちです。

売上が増えれば、責任も増えます。

関わる人も増えます。

お客様も増えます。

自分一人の気分だけでは簡単に止められないことも増えていきます。

その時、ふと思いました。

「もし私が、もうやめたいと思ったらどうするんだろう」

と。

仕事はうまくいっている。

お客様もいる。

売上もある。

だからこそ、

「やめたい」と思っても、やめられないかもしれない。

私はそれが怖かったのです。

事業を大きくすれば自由になれると思っていた

起業した頃の私は、仕事を大きくすれば自由になれると思っていました。

売上が増えれば、選択肢が増える。

収入が増えれば、自由度も上がる。

そう考えていました。



でも実際には、

仕事が大きくなるほど、

その仕事を維持するために、自分の人生を合わせなくてはいけなくなる可能性もある。

そう感じるようになりました。

事業が大きくなることと、人生が自由になることは、必ずしも同じではありません。

私にとっては、そこが大きな気づきでした。

私は、妻であり、母であり、経営者

私は、妻であり、母であり、経営者です。

でも、

私の中で「経営者」が一番ではありません。

妻である自分も大切。

母である自分も大切。

そして、仕事をしている自分も大切です。

どれか一つだけで生きたいとは思っていません。

だからこそ、仕事がどんどん大きくなっていった時、

このまま進んでいったら、

母である自分や、妻である自分よりも、

経営者である自分を優先しなくてはいけなくなるのではないか。

そんな怖さがありました。

本当は娘と過ごしたい。

本当は夫との時間を取りたい。

でも、

「仕事があるから」

「経営者だから」

「責任があるから」

という理由で、それを諦めなくてはいけない。

私は、そんな未来を望んでいませんでした。

「仕事より家庭を優先する」は逃げなのか

こういうことを書くと、

「だからママ起業は」

と思われることもあるかもしれません。

仕事より家庭を優先するなんて。

拡大を望まないなんて。

経営者として逃げている。

そんなふうに見える人もいると思います。

でも私は、

これが自分らしい働き方だと思っています。

私は、いつでも母に戻れること。

いつでも妻に戻れること。

その余白を持った状態で、一生懸命仕事をしたいのです。

余白があるから、クライアントに一生懸命になれる

家庭を大切にしたいからといって、仕事を適当にしたいわけではありません。

むしろ、私は逆だと思っています。

自分の生活が崩れていない。

家族との時間が守られている。

時間にも心にも余裕がある。

その状態だからこそ、

クライアントにきちんと向き合える。

一生懸命考えられる。

より良い提案ができる。

私はそう感じています。

仕事にすべてを捧げないことと、仕事に本気ではないことは、まったく別です。

むしろ、

自分が責任を持てる範囲に仕事を収めるからこそ、目の前のお客様に全力を注げる。

それが今の私の仕事の仕方です。

女性起業家が「事業を拡大しない」と決めてもいい

起業すると、

売上を増やす。

人を増やす。

会社を大きくする。

事業を拡大する。

という方向を目指すのが、当然のように語られることがあります。

でも、すべての経営者が事業拡大を望む必要はないと思っています。

小さくてもいい。

自分がきちんと責任を持てる範囲で仕事をする。

その方が合っている人もいます。

私も今は、

「どこまで大きくできるか」ではなく「どのサイズなら心地よく続けられるか」

を考えています。

私は「週3日・1日4時間」の働き方を何年も続けている

私はここ数年、
1日4時間、週3日くらいの働き方を続けています。

もちろん毎週きっちり同じではありません。
忙しい時期もあるし、予定によって変わることもあります。

でも基本的には、
仕事だけで一週間を埋めない。

娘との時間も欲しい。
夫との時間も大切にしたい。
ダンスもしたいし、ヨガにも行きたい。
家でご飯を作ったり、何でもない日にゆっくり過ごしたりもしたい。

そういう時間を残した上で、仕事をしています。

だから私が考えているのは、

この働き方を、どうやったらこれからも続けていけるか。

そのために、サービスを見直したり、仕組みを作ったり、AIを使ったりしています。

私にとって効率化は、もっと仕事を増やすためではなく、
今あるこの働き方を守るためのものです。

AIや仕組み化は、仕事を増やすためではない

私がAIを使ったり、仕事を仕組み化したりする理由も、ここにつながっています。

効率化すると、

「もっとたくさん仕事ができる」

と考える人もいると思います。

でも私の場合は違います。

効率化するのは、仕事を増やすためではなく、仕事以外の時間を守るためです。

やらなくていいことを手放す。

繰り返し作業は仕組みにする。

AIに任せられるところは任せる。

そうすることで、

自分にしかできない仕事と、

自分が大切にしたい時間に、

ちゃんとエネルギーを使えるようにしたいのです。

忙しいことと、事業がうまくいっていることは違う

長く起業していると、

「忙しい=順調」

ではないことが、よく分かります。

10時間働いたから、10倍価値があるわけではありません。

予定がぎっしり埋まっているから、良い経営者というわけでもありません。

重要なのは、

何をやるか。

何をやらないか。

誰と仕事をするか。

どんなサービスを残すか。

どのくらいの仕事量なら、自分がいい状態で続けられるか。

そこを考えることだと思っています。

事業を大きくしないことも、経営の選択肢

以前の私だったら、

「事業を拡大しない」

という選択は、成長を止めることのように感じていたかもしれません。

でも今はそう思いません。

自分にとって大切なものが分かること。

その大切なものを守れるように仕事の形を変えること。

必要以上に抱え込まないこと。

それもまた、経営だと思っています。

私にとって仕事は、人生の一番上に置くものではない

私は、妻であり、母であり、経営者です。

そのすべてを大切にしたいと思っています。

でも、

経営者である自分を一番上に置くつもりはありません。

私にとって仕事は、

人生の一番上に置くものではなく、

人生を大切にするためにあるものです。

だから私は、拡大を望みません。

小さくてもいい。

自分がきちんと責任を持てる範囲で。

大切な人を大切にしながら。

仕事をする時には、一生懸命仕事をする。

今は、そんな働き方をできるだけ長く続けていきたいと思っています。


よくある質問

女性起業家は事業を拡大しなくてもいいのでしょうか?

事業拡大は経営の一つの選択肢ですが、必須ではありません。売上規模を大きくすることよりも、利益、働く時間、責任の範囲、家族との時間など、自分が大切にしたい条件に合った事業規模を考えることも重要です。

売上を増やさないと事業は成長しないのでしょうか?

成長を何で測るかによります。売上だけではなく、利益率が上がる、労働時間が減る、サービスの質が上がる、顧客満足度が高まるなども事業の成長と考えられます。

家庭を優先すると仕事に本気ではないと思われませんか?

家庭を大切にすることと、仕事に本気ではないことは別です。自分が無理なく責任を持てる仕事量にすることで、目の前のクライアントにより集中して向き合える場合もあります。

ママ起業で仕事と家庭を両立するには何が大切ですか?

仕事量を増やす前に、「何を大切にしたいか」「どこまでなら責任を持てるか」を決めることが大切です。仕組み化やAI活用も、仕事を増やすためではなく、自分の時間を守るために使うという考え方があります。

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  • この記事を書いた人
有田絵梨画像

ERI

1983年熊本生まれ。
Webデザイナーとして独立後、Web集客・サービス設計・仕組み化など、一人ビジネスを約10年実践。

現在は週3日・1日4時間程度を基本に働きながら、家族との時間、ジャズダンス、ヨガも楽しむ。

40代からの働き方、生き方、自分で選べる人生について発信しています。

著書『おうちコンサルタントの始め方』

夫・娘・愛犬との3人1匹暮らし。
趣味はジャズダンスとホットヨガ。

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