最近、娘が通っている塾の先生方を見ていて、
仕事にも通じるなと思うことがよくあります。
これは、教育について語りたいわけではありません。
私が学んでいるのは、
人が伸びる時に、
どんな関わりや環境があるのか。
そしてそれは、
ビジネスでも同じなのではないか、ということです。
まず「来たい」と思えること
娘が塾に通い始めてから、
「先生が面白い」
「授業が楽しい」
とよく言うようになりました。
あまりにも楽しそうに話すので、
面談の時に先生にそのことを伝えました。
すると先生が、
「まずは楽しく塾に来てもらうことを大切にしています」
というようなことを話してくださいました。
その言葉が、とても印象に残っています。
もちろん、
ただ楽しいだけではありません。
授業は面白く進むけれど、
ちゃんと理解するところまで持っていく。
自習室に行けば声をかけてくれて、
まず「来たこと」を認めてもらえる。
その積み重ねがあるから、
また行こうと思えるのだと思います。
人を動かすって、
「もっと頑張って」
「ここを目指して」
と目標だけを提示することではないんだな、と感じます。
結果ではなく、その前を見てもらえる
先日、娘が嬉しそうにメダルを持って帰ってきました。
テストの結果だけではなく、
夏休みに自習室へ通ったことや、
日々の取り組む姿勢も含めて評価してもらったものだったそうです。
娘が特に嬉しかったのは、
普段、自分が目標にしている友達の名前が先に呼ばれ、
そのあとに自分の名前が呼ばれたこと。
「まさか自分も、と思ってすごく嬉しかった」
と話していました。
目標にしている人たちに、
少し近づけたような感覚があったのかもしれません。
この話を聞いて、
改めて思いました。
人は、
結果だけを評価されるより、
そこまでの過程を見てもらえることで、
次も頑張ろうと思えるのかもしれません。
少し先を行く人がいる環境
娘には、
塾で目標にしている友達がいます。
誰かと比べて勝つことが大事、
という話ではありません。
自分より少し先を行く人がいること。
同じように、それぞれの目標に向かって動いている人がいること。
そういう環境に身を置くことは、
人が伸びるきっかけになると思っています。
ただ、ここには一つ大事なことがあります。
誰かと自分を比べ始めると、
途端に苦しくなるということです。
「あの人はもうここまでできている」
「あの人はこれだけ売れている」
「それに比べて私は……」
そうなってしまったら、
せっかくの環境が、
自分を追い込む場所になってしまいます。
そうではなくて、
あの人は、あの人の目標に向かって頑張っている。
だから私も、
私の目標に向かってもう一歩進もう。
私は、そんなふうに周りの人の存在を受け取れることが大切だと思っています。
目指す場所も、
そこまでにかかる時間も、
働ける時間も、
今置かれている状況も、
一人ひとり違います。
だから、
同じ場所にいるからといって、
同じ結果を目指す必要はありません。
それでも、
誰かが自分の目標に向かって動いている姿を見ると、
「私もやろう」
と思えることがあります。
私がグループコンサルを続けているのも、
そこに大きな意味を感じているからです。
グループの中には、
自分とは違う仕事をしている人もいれば、
自分より先を進んでいるように見える人もいます。
反対に、
自分がすでに経験してきたところで悩んでいる人もいます。
大切なのは、
誰が上で誰が下かを見ることではありません。
それぞれが、
それぞれの現在地から、
自分の目標に向かって進んでいること。
そして誰かの挑戦を見て、
「私も、私の次の一歩をやろう」
と思えることです。
正直に言えば、
この感覚が腹落ちしていないと、
グループの環境は苦しくなることもあると思います。
人の成果を見るたびに、
自分と比べて落ち込んでしまうからです。
でも、
「あの人はあの人。私は私」
で終わるのでもなく、
「あの人もあの人の目標に向かって頑張っている。
じゃあ私は、私の目標のために何をしよう」
と考えられるようになると、
人がいる環境は、
競争ではなく、
自分を前に進めてくれる力になります。
娘が目標にしている友達の存在も、
きっと同じなのだと思います。
その子たちになる必要はない。
同じ結果を出す必要もない。
ただ、
頑張っている人がすぐそばにいて、
「私ももう少しやってみたい」
と思える。
そんな環境があること自体が、
成長につながるのだと思います。
遠い目標より「今」と「少し先」
10歳の娘には、
「この学校に行きたい」
「将来この仕事がしたい」
といった明確な目標は、まだありません。
だから、
「将来のために勉強しよう」
と言われても、
きっとまだ実感は持ちにくいと思います。
でも今の娘を見ていると、
わからなかったことがわかる。
解けなかった問題が解けるようになる。
少し前の自分より、
できることが増えている。
そんな自分の成長そのものを
楽しんでいるように見えます。
遠い未来の大きな目標だけが、
人を動かすわけではないんだと思います。
「昨日より少しできるようになった」
「次はここまで行ってみたい」
そのくらいの距離感の方が、
前に進めることもあります。
一人ひとりの「今」を見る
私が先生方から一番学んでいるのは、
通り一遍の目標を提示するのではなく、
その子その子の
「今」と「少し先」を見ていることです。
全員に同じゴールを見せるのではなく、
今、どこにいるのか。
何ができるようになっているのか。
次にどこまでなら行けそうなのか。
その子にとっての次の一歩を考えている。
この姿勢は、
私自身のクライアントワークにもすごく重なります。
私のところに来てくださる方は、
30代、40代、50代。
これまでの仕事も違えば、
家族の状況も、
欲しい収入も、
これから大切にしたいことも違います。
だから私は、
「売上を上げたいならこれをやればいい」
「起業するならこの順番」
と、
全員に同じ答えを渡したくありません。
その人が今まで何をしてきたのか。
今どこにいるのか。
これからどう働きたいのか。
何を大切にして生きていきたいのか。
それを伺いながら、
今は何をすべきなのか。
次の一歩はどこなのか。
一緒に考えたいと思っています。
売上は、結果
ビジネスをしていると、
どうしても結果に目が向きます。
売上はいくらだったか。
申し込みは何件入ったか。
アクセスは増えたか。
フォロワーは増えたか。
もちろん、
ビジネスなので結果を見ることは必要です。
でも、
売上は結果です。
その前には、
発信したこと。
記事を書いたこと。
サービスを見直したこと。
お客様の声を聞いたこと。
勇気を出して募集したこと。
うまくいかなかったやり方を変えたこと。
続けたこと。
たくさんの行動があります。
そこを全部飛ばして、
「売れた、売れなかった」
だけで自分を採点してしまうと、
本当は進んでいるのに、
自分ではそれに気づけなくなります。
結果の前にあるものを見る
結果を見ることは大事。
でも、
結果だけを見ないことも、
同じくらい大事だと思います。
今の自分がどこにいるのか。
ここまで何をやってきたのか。
昨日より何ができるようになったのか。
そして次は、
ほんの少し先のどこを目指すのか。
人が伸びる時って、
遠い正解を示された時ではなく、
今の自分を見てもらえて、
そこまでの過程を認めてもらえて、
「次はここまで行ってみよう」
と思えた時なのかもしれません。
娘と塾の先生方のやり取りを見ながら、
私自身も改めて、
結果だけではなく、
その前にある行動や変化に目を向けたい。
そして、
一人ひとりの今までと、
これからを伺いながら、
その人にとっての
「今やること」と「少し先」を、
一緒に考えられる人でありたいと思いました。
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