「40代で起業は遅い?」その不安、データが覆します
「もう40代。今から起業なんて遅すぎる...」 「子どももいるし、家庭もあるし、リスクは取れない」 「若い人たちとは違う。私にできるわけがない」
もしあなたがそう思っているなら、まずこのデータを見てみてください。
日本政策金融公庫の2024年度調査によると、開業者の37.4%が40代。これは全年代で最多です。日本政策金融公庫

さらに、女性開業者の割合は24.5%と過去最高を更新しています。日本公庫調査

つまり、40代女性の起業は、今まさに増えているんです。
あなたは「遅れている」わけじゃない。 むしろ、最も起業に適した年代にいるのかもしれません。
私も34歳で起業し、今40代になりました。この記事では、「40代女性起業 ブログ」で検索しているあなたに向けて、私のリアルな体験談と、ブログがどう私のビジネスを変えたかをお話しします。
少しでもあなたのヒントになれば嬉しいです。
専業主婦だった私が起業を決めた理由

2014年、私はアパレル業界を退職し、予想外の「専業主婦」になりました。
働くことが当たり前だった私にとって、専業主婦という立場は正直、居心地が悪かったんです。
「このまま何もしないで終わるのは嫌だ」
そんな想いから、まず始めたのがブログでした。
きっかけは「アメブロを素敵にしたい!」
当時は芸能人ブログがブームで、私も「主婦記念」に何気なくアメブロを始めました。
犬(ミニチュアダックス)を飼い始めたので愛犬日記を書いたり、妊娠してからはマタニティブログを書いたり。
そして、ある日思ったんです。
「芸能人のブログみたいに、素敵にデザインしたい!」
同じ頃、主婦のハンドメイド起業ブームが到来していました。ブログやホームページで集客している主婦起業家がたくさんいて。
「デザインができたら、こういう人たちのお手伝いができるかも」
そう思って、2016年、Webデザインスクールに入ることを決めました。
起業のきっかけって、こんな些細なことでもいいんだと思います。「好き」「やってみたい」という気持ちが、すべての始まりでした。
70万円の投資──家族の反対をどう乗り越えたか

でも、スクールに入るのは簡単じゃありませんでした。
- 娘はまだ生後5ヶ月
- スクール費用は約70万円
- 普段Yesな夫が「ちょっと待って...」と言った
「子どもを育てながらスクールなんて無理でしょう」 「70万円も投資して、本当に大丈夫なのか?」
夫の不安は、ごもっともでした。 母にも反対されると思って、しばらく言えませんでした。
それでも踏み出せた理由
でも、私の中には**「やりたい」という気持ち**がありました。
専業主婦という立場に違和感を感じていた私にとって、デザインを学ぶことは「自分らしさを取り戻す」唯一の方法に思えたんです。
夫を説得し、2016年スクール入学。 そして2017年、34歳で起業しました。
家族の反対は、誰にでもあることだと思います。大事なのは「それでもやりたいか」という自分の気持ちなのかもしれません。
起業1年目の失敗と葛藤──リアルな体験談
起業当初、私はWebデザインとハンドメイドレッスンの両方をやっていました。
自宅のリビングを「私の世界観」で可愛くデコレーションして、お客様を迎える。
でも、ふと思ったんです。
「この家は、夫のお金で建ててくれた家なのに...」
仕事が終わって帰ってくる夫を、私の「可愛い世界観いっぱい」のリビングで迎えるのが申し訳なくなってしまったんです。
シェアオフィスへ──そこから見えたこと
2年目から、シェアオフィスを借りてレッスンをするようにしました。
すると、こんな声をいただいたんです。
「実は、知らない人の家に行くのは気が引けてたんです」
お客様目線で考えられていなかった自分に気づきました。
ただ、これはデザインの収入があったからできたことでもあります。数千円単価のレッスンだけでは、場所を借りる余裕はなかったと思います。
小さな失敗や葛藤は、次のステージへの伏線だったのかもしれません。
救急車の翌日、講座を開いた話──ママ起業の壁

起業して数年後、「デザインを教えてほしい」という声をいただき、デザイン養成講座を開講することになりました。
そして、初回講座の前日。
娘が熱性痙攣を起こし、救急車で運ばれました。
翌日の講座は午前中。夫に急遽休んでもらい、午後に交代しました。
その時、夫に言われた一言。
「俺、そんなに簡単に休める仕事じゃないから。今後は気をつけて」
悔しかったです。
私だって簡単に休めない。でも、子どもが体調を崩した時、母親が動くしかない現実がある。
パソコンに張り付く日々──家族への八つ当たり
ビジネスがまだ安定していない時期、私は集客の不安から逃れるため、パソコンに張り付いていました。
でも、それが心身を疲弊させていたんだと思います。
イヤイヤ期の娘に、私も「いやいやー!!!」と叫んだことがあります。 愛犬(ミニチュアダックス)は私の大声にびっくりして、玄関でうずくまっていました。
「家族のために選んだ働き方で、家族に当たり散らしている」
そんな自分が嫌でした。
キラキラした起業ストーリーの裏には、こんな泥臭い日々がありました。でも、それが本当の姿だったんだと思います。
ブログが私のビジネスを変えた3つの理由
私のビジネスの原点は、ブログです。
最初は専業主婦の「記念」に始めた主婦ブログ。 ハンドメイドレッスンを始めてから、そういう内容を書くようになりました。
すると、ブログを見てお客様が来てくれるようになったんです。
理由①:必要な人に、自然と届く
初めて来てくれたのは、看護師さんでした。平日休みの方で、「ブログを見て興味を持ちました」と連絡をくれたんです。
当時、ママ友もいなかった私。でもブログが「平日休みの人たち」とつなげてくれたんです。
理由②:信頼が積み上がる
ブログを書き続けることで、「この人はどんな人か」が伝わっていくんだと感じました。
初めて会う時も、お客様はすでに私のことを知ってくれている。信頼関係のスタート地点が違うんですよね。
理由③:資産になる
ブログは一度書けば、ずっと残ります。
私が寝ている間も、子どもと遊んでいる間も、ブログは働き続けてくれる。これがストック型ビジネスの強みかもしれません。
ブログは「集客ツール」である前に、「つながりを生む場所」であり、「信頼の貯金箱」であり、「働き続けてくれる資産」なんだと、今は思っています。
40代起業のメリット──「今のあなた」だからできること
「もっと若かったら良かったのに...」
そう思ったことは、一度もありません。
なぜなら、40代には40代の強みがあると感じているからです。
メリット①:人生経験が武器になる
20代、30代で経験してきたこと。仕事、結婚、出産、育児。
これらすべてが、あなたのコンテンツになるんです。
私が主婦起業家をサポートできるのは、自分が主婦で、母で、起業家だから。
メリット②:焦らず、長期視点で考えられる
若い頃は「早く成功したい」と焦りがちかもしれません。
でも40代は、人生の長期戦を知っている。だから、焦らず、着実にビジネスを育てていけるのかもしれません。
メリット③:人脈がある
これまで生きてきた中で、たくさんの人と出会っているはずです。
その人脈は、ビジネスを始める時の最初のお客様になってくれる可能性があります。
年齢は言い訳にならない。今のあなたにしかできない起業があるんだと、私は思っています。

もしあなたが「起業したいけど、何から始めたらいいかわからない」と思っているなら、私の経験から言えるのは、まずブログを書いてみることかもしれません。
ステップ①:無料ブログでOK
アメブロ、note、はてなブログ。何でもいいと思います。 まずは書く習慣をつけてみるのはどうでしょう。
ステップ②:完璧を目指さない
最初から素敵な記事を書こうとしなくていいんです。
あなたが感じたこと、学んだこと、日常の小さな気づき。それで十分だと思います。
ステップ③:続けてみる
週1回でもいい。月2回でもいい。
続けることで、必要な人に届くんじゃないかと、私は経験から感じています。
私も最初は、ただの主婦ブログでした。 でもそれが、今のビジネスにつながっています。
行動した数だけ、道は開けるのかもしれません。
まとめ:あなたは孤独じゃない
もう一度、お伝えします。
- 開業者の37.4%が40代(最多層)
- 女性開業者の割合は24.5%と過去最高
あなたは決して孤独じゃありません。
同じように悩み、一歩を踏み出した仲間が、たくさんいます。
そして、ブログは最初の一歩として良い選択肢かもしれません。
完璧じゃなくていい。 「好き」から始めていい。
一発で成功する人なんて、いません。 でも、行動し続ける人は、道を見つけていくんだと思います。
もしあなたが今、「起業したいけど、不安で一歩が踏み出せない」と思っているなら、まずはブログを書いてみてください。
あなたの想いを、言葉にしてみてください。
その一歩が、あなたの人生を変える始まりになるかもしれません。
私の経験が、少しでもあなたのヒントになれば嬉しいです。
