起業3年で、この世界が嫌になって辞めてしまう人、実はとても多いんです。
でも、その理由は「売上が立たないから」だけではありません。
むしろ、人の感情に振り回されて、疲れ果ててしまうからなんです。
- 最初は憧れていた人を、いつの間にか妬んでしまう自分が嫌
- 急に距離を置かれて、「何か悪いことした?」と悩む
- SNSを見るたびに、比較して落ち込む
- コミュニティ内の人間関係がしんどい
こんな経験、ありませんか?
実は、これ、あなたが悪いわけじゃないんです。
心理学の「感情の輪(Wheel of Emotions)」で説明できる、自然な現象なんです。
この記事では、なぜそれが起こるのか、そしてどう向き合えばいいのかをお伝えします。
起業を続けていくために、感情に振り回されない環境の選び方を、一緒に考えていきましょう。
起業3年で辞める人が多い本当の理由
「売上が立たない」だけが理由じゃない
起業塾やコミュニティに入って、スキルも学んだ。
一定の売上は立つようになった。
でも、なぜか「もうこの世界、嫌だな…」って思ってしまう。
そんな方、実はとても多いんです。
私もこれまで、たくさんの起業家さんを見てきましたが、起業3年くらいで辞めてしまう方の多くは、売上の問題ではなく、別の理由を抱えていました。
実は「人の感情に振り回される」ことが一番しんどい
起業を続けていく中で、一番しんどいのは実は人間関係なんです。
- 憧れていた人を妬んでしまう自分
- 急に妬まれて、距離を置かれる経験
- SNSで誰かと比較して、落ち込む日々
- コミュニティ内での人間関係のストレス
売上が立たなくても、「よし、頑張ろう!」と思えるけれど、人の感情に振り回されると、心が折れてしまうんですよね。
「この世界、向いてないのかも」と思ってしまう
本当はビジネスを続けたいのに、人間関係に疲れて、辞めてしまう。
「この世界、向いてないのかも」と思ってしまう。
でも、それはあなたが悪いわけじゃないんです。
感情の輪という心理学の視点で見ると、これは自然な現象だとわかります。
感情の輪(Wheel of Emotions)とは?あなたの感情が教えてくれること
感情の輪——心理学者ロバート・プルチックが提唱した感情分類モデル
「感情の輪(Wheel of Emotions)」は、心理学者ロバート・プルチック(Robert Plutchik)が提唱した感情分類モデルです。
プルチックは、人間の感情を8つの基本感情に分類し、それらが「色」のように混ざり合って複雑な感情を生み出すと考えました。

プルチックが伝えたかったこと
プルチックが「感情の輪」で伝えたかったのは、「感情は、あなたの環境や状況を教えてくれる"羅針盤"である」ということ。
- ネガティブな感情が続く = 今いる環境が合っていない
- ポジティブな感情が増える = 良い環境にいる証拠
- 違和感(複雑な感情) = 環境を変えるべきサイン
つまり、自分の感情を無視せず、ちゃんと向き合うことで、どこに身を置くべきかがわかるんです。
8つの基本感情を図解で見てみよう
プルチックが提唱した8つの基本感情を、わかりやすく図解にしました。
8つの基本感情
- 喜び(Joy) - ポジティブ
環境:信頼できる人と過ごす、成果が出る - 信頼(Trust) - ポジティブ
環境:安心できるコミュニティ、応援してくれる仲間 - 期待(Anticipation) - ポジティブ
環境:新しい挑戦、成長の場 - 驚き(Surprise) - 中立
環境:予期しない出来事 - 悲しみ(Sadness) - ネガティブ
環境:孤独、否定される環境 - 嫌悪(Disgust) - ネガティブ
環境:価値観が合わない、不快な人間関係 - 怒り(Anger) - ネガティブ
環境:理不尽な扱い、自分を否定される - 恐れ(Fear) - ネガティブ
環境:批判ばかりの環境、競争や比較
この8つの基本感情が、強弱や組み合わせによって、さまざまな複雑な感情を生み出します。
なぜ「憧れ」が「妬み・嫉妬」に変わるのか?——感情の輪で読み解く
感情の組み合わせで見ると…
感情の輪では、複雑な感情は基本感情の組み合わせで生まれます。
- 憧れ = 喜び + 期待 + 信頼
「この人みたいになりたい!」(期待)
「この人のそばにいたら成長できそう」(信頼)
「素敵だな」(喜び) - 妬み・嫉妬 = 悲しみ + 怒り + 恐れ
「自分はあの人みたいになれない…」(悲しみ)
「なんであの人ばっかり」(怒り)
「自分は取り残される」(恐れ)

なぜ感情が変わるのか?その3つの理由
なぜこんなに感情が変わってしまうのでしょうか。。もう振り回されるのがちょっとしんどい。
大丈夫!あなただけではないし、ちゃんと理由があるから。一つ一つ見ていきましょう!
1. 自分と相手との"距離感"が変わったから
最初は「遠い存在」だったから、純粋に憧れられました。
でも、同じ環境にいるようになると、比較対象になったんです。
- 「あれ?自分の方が頑張ってるのに」
- 「なんであの人ばかり評価されるの?」
- 「私だって同じくらいやってるのに」
比較対象になった瞬間、感情が変わるんです。
2. 自分の「期待」が裏切られたから
- 「この人のそばにいれば成長できると思ったのに…」
- 「もっと引き上げてくれると思ったのに…」
- 「私のことも見てくれると思ったのに…」
期待(ポジティブ)が満たされないと、怒りや悲しみ(ネガティブ)に転じるんです。
3. 自分の自己肯定感が揺らいでいるから
憧れていた頃は、「自分もいつかあんな風になれる」と信じていました。
でも、うまくいかない日々が続くと…
- 「やっぱり自分には無理なのかも」(悲しみ)
- 「あの人は特別だから」(恐れ)
- 「私なんて…」(嫌悪=自己嫌悪)
そして、その負の感情を「相手のせい」にすることで、自分を守ろうとする——これが妬み・嫉妬の正体です。
【妬む側】の視点——憧れていた人を妬んでしまう自分が嫌
私も経験してきた「妬んでしまった」自分
実は、私自身も経験があります。会社員の頃は本当ひどかったですね。。。
最初は「この人みたいになりたい!」と思っていた方がいました。
でも、いつの間にか「なんであの人ばっかり」と思うようになっていた自分がいたんです。
そんな自分が嫌で、自己嫌悪に陥りました。
「私、なんでこんな風に思ってしまうんだろう」って。
でも、それはあなたが悪いわけじゃない
感情の輪で見ると、今、あなたは「悲しみ・怒り・恐れ」のエリアにいるんです。
それは、この環境が合っていないサインなんです。
あなたが悪いわけじゃない。
ただ、今いる環境が、あなたに合っていないだけなんです。
私自身も、この感情をポジティブにすることはできないまま、会社を退職しましたが、退職したら一気にポジティブな日常に180度変わりました。環境だったんだと今振り返ると思います。
【妬む側】の心の解決法(感情の輪の視点で)
1. その感情に気づけたことを認める
「ああ、私、今この人を妬んでるな」と認めることが第一歩です。
感情を認めることで、客観視できるようになります。
2. 自分を責めない
妬む感情が湧くのは、あなたが悪いんじゃありません。
環境が合ってないだけです。
3. 無理して一緒にいない
その環境から離れることで、また「喜び・期待・信頼」を感じられる場所に戻れます。
無理して一緒にいる時間こそ、本当に無駄なんです。
4. 自分の感情を羅針盤にする
「この人といると、ネガティブな感情が続く」→それが環境を変えるサインです。
【妬まれる側】の視点——急に妬まれて、距離を置かれる辛さ
私も経験してきた「妬まれる側」の気持ち
私、実は学生時代から、急に距離を置かれることがありました。
最初は仲良くしていたのに、急に冷たくなる。
「何か悪いことしたかな?」と悩んだこともありました。
起業してからも、同じことが起きた
起業してからも、同じような経験をしました。
最初は「すごいですね!」「憧れます!」と言ってくれていた方が、急に離れていく。
それは、私が変わったからじゃなく、相手のステージが変わったからなんです。
もしくは、相手が自分の感情と向き合えなくなったから。
【妬まれる側】の心の解決法(感情の輪の視点で)
1. 相手の感情は、相手の問題
あなたが何か悪いことをしたわけじゃありません。
相手のステージが変わっただけです。
2. 自分を責めない
「何か悪いことしたかな?」と悩む必要はありません。
相手が自分の感情と向き合えていないだけです。
3. 無理に引き留めない
相手が離れたいなら、それを尊重しましょう。
手放すことも、愛情の形です。
4. 自分は前に進んでいる証拠だと捉える
妬まれるということは、あなたが成長している証拠です。
自信を持っていいんです。
「手放す/手放される」は、起業家にとって当たり前のこと
ステージが変わるから、環境も変わる
起業家として成長すれば、付き合う人も変わります。
それは自然なこと。悪いことじゃありません。
無理して一緒にいる時間こそ、本当に無駄
ネガティブな感情を抱えながら、同じ環境にい続ける必要はありません。
自分の感情に正直になることが、結果的に相手のためにもなるんです。
私も手放してきたし、手放された経験もある。でも、それでいい
私も、これまでたくさんの人を手放してきました。
そして、手放された経験もあります。
でも、それでいいんです。
手放すことで、新しい出会いがありました。
手放されたことで、また前に進めました。
どちらも、自分が成長するために必要なプロセスだったんです。
起業3年で辞めてしまう人は、この「手放す/手放される」を受け入れられなかったからかもしれない。
起業3年で辞めてしまう人の多くは、この「手放す/手放される」を受け入れられなかったのかもしれません。
人間関係に振り回されて、疲れ果ててしまう。
でも、感情の輪を理解していれば、感情に振り回されずに済みます。
環境を選ぶ勇気を持てば、売れ続けるフェーズに進めるんです。
感情の輪を使って、自分の感情と向き合ってみよう
今、自分がどの感情にいるかをチェックする
先ほどの図解を使って、今、自分がどの感情にいるかをチェックしてみてください。
ネガティブな感情が続いているなら、それは環境を見直すサインです。
「喜び・信頼・期待」を感じる環境を選ぼう
自分がポジティブな感情を感じられる場所にいることが、ビジネスの成果にもつながります。
環境を選ぶことは、逃げじゃありません。
戦略です。

まとめ:感情は、あなたの羅針盤。違和感を無視しないで
起業3年で辞める人が多いのは、人の感情に振り回されるからです。
憧れが妬みに変わるのも、妬まれることも、自然なこと。
大事なのは、その感情に気づいて、環境を選び直すこと。
手放すことも、手放されることも、成長のプロセスです。
感情の輪を使って、自分の感情を羅針盤にしましょう。
あなたの感情を大切に。
違和感を無視せず、環境を選ぶ勇気を持ちましょう。
売れ続けるフェーズに進むために、感情に振り回されない環境選びを。
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