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起業3年で辞める人の本当の理由 | 感情の輪が教える環境の選び方

2025年12月8日

起業3年で、この世界が嫌になって辞めてしまう人、実はとても多いんです。

でも、その理由は「売上が立たないから」だけではありません。

むしろ、人の感情に振り回されて、疲れ果ててしまうからなんです。

  • 最初は憧れていた人を、いつの間にか妬んでしまう自分が嫌
  • 急に距離を置かれて、「何か悪いことした?」と悩む
  • SNSを見るたびに、比較して落ち込む
  • コミュニティ内の人間関係がしんどい

こんな経験、ありませんか?

実は、これ、あなたが悪いわけじゃないんです。

心理学の「感情の輪(Wheel of Emotions)」で説明できる、自然な現象なんです。

この記事では、なぜそれが起こるのか、そしてどう向き合えばいいのかをお伝えします。

起業を続けていくために、感情に振り回されない環境の選び方を、一緒に考えていきましょう。

Contents
  1. 起業3年で辞める人が多い本当の理由
  2. 感情の輪(Wheel of Emotions)とは?あなたの感情が教えてくれること
  3. なぜ「憧れ」が「妬み・嫉妬」に変わるのか?——感情の輪で読み解く
  4. 【妬む側】の視点——憧れていた人を妬んでしまう自分が嫌
  5. 【妬まれる側】の視点——急に妬まれて、距離を置かれる辛さ
  6. 「手放す/手放される」は、起業家にとって当たり前のこと
  7. 感情の輪を使って、自分の感情と向き合ってみよう
  8. まとめ:感情は、あなたの羅針盤。違和感を無視しないで

起業3年で辞める人が多い本当の理由

「売上が立たない」だけが理由じゃない

起業塾やコミュニティに入って、スキルも学んだ。

一定の売上は立つようになった。

でも、なぜか「もうこの世界、嫌だな…」って思ってしまう。

そんな方、実はとても多いんです。

私もこれまで、たくさんの起業家さんを見てきましたが、起業3年くらいで辞めてしまう方の多くは、売上の問題ではなく、別の理由を抱えていました。

実は「人の感情に振り回される」ことが一番しんどい

起業を続けていく中で、一番しんどいのは実は人間関係なんです。

  • 憧れていた人を妬んでしまう自分
  • 急に妬まれて、距離を置かれる経験
  • SNSで誰かと比較して、落ち込む日々
  • コミュニティ内での人間関係のストレス

売上が立たなくても、「よし、頑張ろう!」と思えるけれど、人の感情に振り回されると、心が折れてしまうんですよね。

「この世界、向いてないのかも」と思ってしまう

本当はビジネスを続けたいのに、人間関係に疲れて、辞めてしまう。

「この世界、向いてないのかも」と思ってしまう。

でも、それはあなたが悪いわけじゃないんです。

感情の輪という心理学の視点で見ると、これは自然な現象だとわかります。

感情の輪(Wheel of Emotions)とは?あなたの感情が教えてくれること

感情の輪——心理学者ロバート・プルチックが提唱した感情分類モデル

「感情の輪(Wheel of Emotions)」は、心理学者ロバート・プルチック(Robert Plutchik)が提唱した感情分類モデルです。

プルチックは、人間の感情を8つの基本感情に分類し、それらが「色」のように混ざり合って複雑な感情を生み出すと考えました。

図:感情の輪(Wheel of Emotions) ※心理学者ロバート・プルチックの理論に基づく

プルチックが伝えたかったこと

プルチックが「感情の輪」で伝えたかったのは、「感情は、あなたの環境や状況を教えてくれる"羅針盤"である」ということ。

  • ネガティブな感情が続く = 今いる環境が合っていない
  • ポジティブな感情が増える = 良い環境にいる証拠
  • 違和感(複雑な感情) = 環境を変えるべきサイン

つまり、自分の感情を無視せず、ちゃんと向き合うことで、どこに身を置くべきかがわかるんです。

8つの基本感情を図解で見てみよう

プルチックが提唱した8つの基本感情を、わかりやすく図解にしました。

8つの基本感情

  1. 喜び(Joy) - ポジティブ
    環境:信頼できる人と過ごす、成果が出る
  2. 信頼(Trust) - ポジティブ
    環境:安心できるコミュニティ、応援してくれる仲間
  3. 期待(Anticipation) - ポジティブ
    環境:新しい挑戦、成長の場
  4. 驚き(Surprise) - 中立
    環境:予期しない出来事
  5. 悲しみ(Sadness) - ネガティブ
    環境:孤独、否定される環境
  6. 嫌悪(Disgust) - ネガティブ
    環境:価値観が合わない、不快な人間関係
  7. 怒り(Anger) - ネガティブ
    環境:理不尽な扱い、自分を否定される
  8. 恐れ(Fear) - ネガティブ
    環境:批判ばかりの環境、競争や比較

この8つの基本感情が、強弱や組み合わせによって、さまざまな複雑な感情を生み出します。

なぜ「憧れ」が「妬み・嫉妬」に変わるのか?——感情の輪で読み解く

感情の組み合わせで見ると…

感情の輪では、複雑な感情は基本感情の組み合わせで生まれます。

  • 憧れ = 喜び + 期待 + 信頼
    「この人みたいになりたい!」(期待)
    「この人のそばにいたら成長できそう」(信頼)
    「素敵だな」(喜び)
  • 妬み・嫉妬 = 悲しみ + 怒り + 恐れ
    「自分はあの人みたいになれない…」(悲しみ)
    「なんであの人ばっかり」(怒り)
    「自分は取り残される」(恐れ)

なぜ感情が変わるのか?その3つの理由

なぜこんなに感情が変わってしまうのでしょうか。。もう振り回されるのがちょっとしんどい。

大丈夫!あなただけではないし、ちゃんと理由があるから。一つ一つ見ていきましょう!

有田絵梨
有田絵梨

1. 自分と相手との"距離感"が変わったから

最初は「遠い存在」だったから、純粋に憧れられました。

でも、同じ環境にいるようになると、比較対象になったんです。

  • 「あれ?自分の方が頑張ってるのに」
  • 「なんであの人ばかり評価されるの?」
  • 「私だって同じくらいやってるのに」

比較対象になった瞬間、感情が変わるんです。

2. 自分の「期待」が裏切られたから

  • 「この人のそばにいれば成長できると思ったのに…」
  • 「もっと引き上げてくれると思ったのに…」
  • 「私のことも見てくれると思ったのに…」

期待(ポジティブ)が満たされないと、怒りや悲しみ(ネガティブ)に転じるんです。

3. 自分の自己肯定感が揺らいでいるから

憧れていた頃は、「自分もいつかあんな風になれる」と信じていました。

でも、うまくいかない日々が続くと…

  • 「やっぱり自分には無理なのかも」(悲しみ)
  • 「あの人は特別だから」(恐れ)
  • 「私なんて…」(嫌悪=自己嫌悪)

そして、その負の感情を「相手のせい」にすることで、自分を守ろうとする——これが妬み・嫉妬の正体です。

【妬む側】の視点——憧れていた人を妬んでしまう自分が嫌

私も経験してきた「妬んでしまった」自分

実は、私自身も経験があります。会社員の頃は本当ひどかったですね。。。

最初は「この人みたいになりたい!」と思っていた方がいました。

でも、いつの間にか「なんであの人ばっかり」と思うようになっていた自分がいたんです。

そんな自分が嫌で、自己嫌悪に陥りました。

「私、なんでこんな風に思ってしまうんだろう」って。

でも、それはあなたが悪いわけじゃない

感情の輪で見ると、今、あなたは「悲しみ・怒り・恐れ」のエリアにいるんです。

それは、この環境が合っていないサインなんです。

あなたが悪いわけじゃない。

ただ、今いる環境が、あなたに合っていないだけなんです。

私自身も、この感情をポジティブにすることはできないまま、会社を退職しましたが、退職したら一気にポジティブな日常に180度変わりました。環境だったんだと今振り返ると思います。

【妬む側】の心の解決法(感情の輪の視点で)

1. その感情に気づけたことを認める

「ああ、私、今この人を妬んでるな」と認めることが第一歩です。

感情を認めることで、客観視できるようになります。

2. 自分を責めない

妬む感情が湧くのは、あなたが悪いんじゃありません。

環境が合ってないだけです。

3. 無理して一緒にいない

その環境から離れることで、また「喜び・期待・信頼」を感じられる場所に戻れます。

無理して一緒にいる時間こそ、本当に無駄なんです。

4. 自分の感情を羅針盤にする

「この人といると、ネガティブな感情が続く」→それが環境を変えるサインです。

【妬まれる側】の視点——急に妬まれて、距離を置かれる辛さ

私も経験してきた「妬まれる側」の気持ち

私、実は学生時代から、急に距離を置かれることがありました。

最初は仲良くしていたのに、急に冷たくなる。

「何か悪いことしたかな?」と悩んだこともありました。

起業してからも、同じことが起きた

起業してからも、同じような経験をしました。

最初は「すごいですね!」「憧れます!」と言ってくれていた方が、急に離れていく。

それは、私が変わったからじゃなく、相手のステージが変わったからなんです。

もしくは、相手が自分の感情と向き合えなくなったから

【妬まれる側】の心の解決法(感情の輪の視点で)

1. 相手の感情は、相手の問題

あなたが何か悪いことをしたわけじゃありません。

相手のステージが変わっただけです。

2. 自分を責めない

「何か悪いことしたかな?」と悩む必要はありません。

相手が自分の感情と向き合えていないだけです。

3. 無理に引き留めない

相手が離れたいなら、それを尊重しましょう。

手放すことも、愛情の形です。

4. 自分は前に進んでいる証拠だと捉える

妬まれるということは、あなたが成長している証拠です。

自信を持っていいんです。

「手放す/手放される」は、起業家にとって当たり前のこと

ステージが変わるから、環境も変わる

起業家として成長すれば、付き合う人も変わります。

それは自然なこと。悪いことじゃありません。

無理して一緒にいる時間こそ、本当に無駄

ネガティブな感情を抱えながら、同じ環境にい続ける必要はありません。

自分の感情に正直になることが、結果的に相手のためにもなるんです。

私も手放してきたし、手放された経験もある。でも、それでいい

私も、これまでたくさんの人を手放してきました。

そして、手放された経験もあります。

でも、それでいいんです。

手放すことで、新しい出会いがありました。

手放されたことで、また前に進めました。

どちらも、自分が成長するために必要なプロセスだったんです。

起業3年で辞めてしまう人は、この「手放す/手放される」を受け入れられなかったからかもしれない。

起業3年で辞めてしまう人の多くは、この「手放す/手放される」を受け入れられなかったのかもしれません。

人間関係に振り回されて、疲れ果ててしまう。

でも、感情の輪を理解していれば、感情に振り回されずに済みます

環境を選ぶ勇気を持てば、売れ続けるフェーズに進めるんです。

感情の輪を使って、自分の感情と向き合ってみよう

今、自分がどの感情にいるかをチェックする

先ほどの図解を使って、今、自分がどの感情にいるかをチェックしてみてください。

ネガティブな感情が続いているなら、それは環境を見直すサインです。

「喜び・信頼・期待」を感じる環境を選ぼう

自分がポジティブな感情を感じられる場所にいることが、ビジネスの成果にもつながります。

環境を選ぶことは、逃げじゃありません。

戦略です。

まとめ:感情は、あなたの羅針盤。違和感を無視しないで

起業3年で辞める人が多いのは、人の感情に振り回されるからです。

憧れが妬みに変わるのも、妬まれることも、自然なこと。

大事なのは、その感情に気づいて、環境を選び直すこと

手放すことも、手放されることも、成長のプロセスです。

感情の輪を使って、自分の感情を羅針盤にしましょう。

あなたの感情を大切に。

違和感を無視せず、環境を選ぶ勇気を持ちましょう。

売れ続けるフェーズに進むために、感情に振り回されない環境選びを。

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  • この記事を書いた人

有田 絵梨

青山学院大学 経営学部卒
ブライダル・アパレル業界を経て結婚を機に退職。2017年6月フリーランスWebデザイナーとして活動を開始。2019年頃からコンサルティング業務をメインとし、2020年に法人化、これまで300名以上の女性経営者のWeb集客をサポート。

■夫・9歳の娘・愛犬との3人1匹家族
■趣味:ジャズダンス・ホットヨガ

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