フリーランスとして一人で仕事をしていると、
- 「もっと資格を取った方がいいのかな」
- 「SNSを学べば売れるようになるのかな」
- 「セールスを勉強した方がいいのかな」
と、次に何を学ぶべきか迷うことがあります。
でも、フリーランスとして仕事を続けるために必要なのは、何か一つのスキルだけではありません。
私は大きく、
サービススキル
マーケティングスキル
セールススキル
この3つが必要だと考えています。
そして、もう一つ大切なのが、
この3つを混ぜないことです。
会社には、商品開発、マーケティング、営業など、それぞれ役割の違う部署があります。
フリーランスは、それを一人で担当しています。
一人だから全部やる。
でも、一人だからといって全部を同じ「仕事」として混ぜてしまわない。
今、自分はどの部署の仕事をしているのか。
そこを分けて考えることで、自分のビジネスに今何が必要なのかが見えやすくなります。
フリーランスに必要な3つのスキルとは?
フリーランスに必要な3つのスキルは、次の3つです。
- サービスを提供するための「サービススキル」
- 市場や顧客を理解するための「マーケティングスキル」
- 目の前のお客様と関係をつくる「セールススキル」
この3つは、それぞれ役割が違います。
たとえば、
資格を取ることは、主にサービススキルを高めること。
SNSを活用することは、マーケティング施策の一部。
お客様との相談や提案は、セールスの領域です。
「売れない」という一つの課題に対して、
資格を取れば解決する。
SNSを学べば解決する。
セールスを学べば解決する。
という単純な一択ではありません。
大切なのは、
今、自分のビジネスのどこに課題があるのかを見極めることです。
1. サービススキルとは?
サービススキルとは、実際にお客様へサービスを提供するために必要な専門スキルです。
Webデザイナーなら、デザインやWeb制作のスキル。
コンサルタントなら、課題を整理し、相手が前に進めるよう支援するコンサルティングスキル。
ピアノ講師なら、ピアノを教える力。
カメラマンなら、撮影する技術です。
仕事としてお金をいただく以上、このスキルは欠かせません。
そもそもサービスを提供できる力がなければ、ビジネスは始まりません。
資格を取ったり、知識を学んだり、技術を磨いたりすることは、ここに該当します。
資格を取れば仕事になるとは限らない
ここで混同しやすいのが、
専門スキルが上がれば、そのまま仕事が増える
と考えてしまうことです。
資格を取った。
技術も身についた。
だから仕事になる。
必ずしもそうではありません。
資格や技術は、サービスを提供するための力です。
でも、
そのサービスを誰が必要としているのか。
本当に求められているのか。
必要な人に届いているのか。
目の前のお客様に価値を伝えられているのか。
これは、また別のスキルです。
だから、仕事につながらない時に、必ずしも「もっと学ばなければ」と考える必要はありません。
サービススキルではなく、他の部署に課題がある可能性もあります。
2. マーケティングスキルとは?
マーケティングとは、単に「売り方」を考えることではありません。
私は、
市場やお客様を理解し、求められるサービスを考えること
だと捉えています。
たとえば、
- このサービスは本当に求められているのか
- 誰が必要としているのか
- その人は何に困っているのか
- どんな未来を望んでいるのか
- このサービスによって、どんな幸せにつながるのか
- 顧客にとってのメリットは何なのか
こうしたことを考えるのが、マーケティングです。
「自分ができること」と「求められること」は違う
フリーランスとして仕事を始める時、
「私はこれができるから、これをサービスにしよう」
と考えることは自然です。
でも、
自分が提供できることと、市場から求められていることが同じとは限りません。
だから市場を見る。
お客様の話を聞く。
実際にサービスを提供しながら反応を見る。
そして必要であれば、サービス内容や届け方を変えていく。
マーケティングは、完成した商品をどう売るかだけではありません。
求められるサービスそのものを考え、必要なら改良することもマーケティングです。
SNSを学べば売れるわけではない
SNSはマーケティングの中で使える一つの手段です。
でも、
Instagramを学べば売れる。
Threadsを頑張れば売れる。
毎日投稿すれば申し込みが増える。
そんな単純な話ではありません。
誰に届けるのか。
何を届けるのか。
その人にどんなメリットがあるのか。
そこが整理されていなければ、SNSの使い方だけを学んでも発信に迷います。
SNSは目的ではなく手段です。
その手前にあるマーケティング設計が重要です。
3. セールススキルとは?
セールスというと、
「売り込むこと」
「契約してもらうためのテクニック」
と考える人もいるかもしれません。
でも私は、もっとシンプルに考えています。
セールスとは、
目の前のお客様とのコミュニケーションを通じて、その人をより幸せにするための価値提供をすること。
です。
たとえば、
今、何に困っているのか。
どうなりたいのか。
何が必要なのか。
何が不安なのか。
会話を通して相手を理解する。
その上で、自分のサービスがお役に立てるのであれば、その価値を伝える。
これがセールスです。
セールスは契約前だけではない
セールスは、新規のお客様に契約してもらうことだけではありません。
すでにサービスを利用してくださっているお客様に対して、
もっとできることはないか。
次に必要なことはないか。
さらに価値提供できるものはないか。
と考えることもセールスです。
目の前のお客様を理解し、その人に必要なものを提案する。
その積み重ねが、継続やリピート、紹介につながることもあります。
フリーランスは「一人会社」。だからこそ部署を分けて考える
会社には、役割ごとに部署があります。
商品やサービスを開発する部署。
市場を調査するマーケティング部。
お客様と接する営業部。
会社であれば、それぞれ別の担当者がいることもあります。
でも、フリーランスは一人です。
サービスをつくるのも自分。
市場を調べるのも自分。
SNSを発信するのも自分。
お問い合わせに対応するのも自分。
相談を受けるのも自分。
サービスを提供するのも自分。
だからこそ、
「全部私がやるから、全部同じ仕事」にはしないこと。
が大切です。
今は何をしているのか。
サービスの品質を高めているのか。
市場や顧客ニーズを調べているのか。
新しい人に知ってもらうための施策を考えているのか。
目の前のお客様と会話をしているのか。
今、自分はどの部署の、何の仕事をしているのか。
これを意識するだけでも、ビジネスはかなり整理しやすくなります。
「売れない=SNS」ではない。課題によってやることは変わる
たとえば、申し込みが少ないとします。
その時、
「Instagramを頑張ろう」
とすぐに決めるのではなく、まず原因を考えます。
サービスそのものの価値が不足しているのであれば、サービススキルを磨く必要があります。
サービスがお客様のニーズとズレているのであれば、マーケティングを見直す必要があります。
興味を持ってくれる人はいるのに、相談から申し込みにつながらないのであれば、セールスやコミュニケーションを見直す必要があります。
同じ「売れない」でも、原因によってやることは変わります。
だから、
資格を取れば仕事になる。
SNSを学べば売れる。
セールストークを学べば契約できる。
という一択ではないのです。
今、自分は「どの部署」の仕事をしている?
フリーランスとして一人で働くなら、
サービススキル。
マーケティングスキル。
セールススキル。
この3つをそれぞれ育てる必要があります。
でも、一度に全部を頑張るという意味ではありません。
大切なのは、
3つを混ぜないこと。
そして、
今、自分はどの部署の、何をしているのかを理解すること。
です。
「もっと資格が必要なのかな」
「SNSを頑張らなきゃ」
「セールスを学ばなきゃ」
と何か新しいことを始める前に、
一度、自分のビジネスを会社のように見てみてください。
今、サービス部門には何が足りないのか。
マーケティング部門には何が足りないのか。
セールス部門には何が足りないのか。
そして、
今の自分が強化するべき部署はどこなのか。
ここが見えると、「何を学べばいいか」ではなく、
「今、何をするべきか」
が分かるようになります。
よくある質問
フリーランスに最も必要なスキルは何ですか?
一つだけを選ぶのではなく、サービススキル・マーケティングスキル・セールススキルの3つを分けて考えることが大切です。専門スキルだけ高くても、顧客ニーズを理解できなかったり、価値を伝えられなかったりすると仕事にはつながりにくくなります。
資格を取ればフリーランスとして仕事になりますか?
資格はサービスを提供するための専門性を高める一つの手段ですが、資格を取るだけで仕事になるとは限りません。市場ニーズを理解するマーケティングや、お客様との対話・提案を行うセールスも必要です。
フリーランスはSNSを学ぶべきですか?
SNSは集客や認知に使える手段の一つです。ただし、誰に何を届けるのか、顧客にとってのメリットは何かといったマーケティング設計が先に必要です。「SNSを学べば売れる」という単純なものではありません。
マーケティングとセールスの違いは何ですか?
マーケティングは、市場や顧客を理解し、誰にどんな価値を届けるかを考えること。セールスは、目の前のお客様との対話を通して、必要な価値を伝えたり提案したりすることです。
一人で仕事をする時に大切なことは何ですか?
一人で全部担当するからこそ、役割を混ぜないことです。「今はサービス開発なのか、マーケティングなのか、セールスなのか」と部署を分ける感覚を持つと、今やるべきことが明確になります。