私がよく行くお洋服屋さんが、閉店するとご連絡をいただきました。田舎に住んでいると中々良いお店に出会えることも少なく、そんな中で熊本に出店してくれていたので私も嬉しくてよく足を運んでいました。店員さんたちもとても感じが良くて、居心地も良い素敵なお店でした。
だからこそ、閉店のご案内が来た時はとてもショックで寂しかったです。
この件で思い出したことがあるのでアウトプットさせていただきますね。(このお店がどーだと言う話ではなく、過去の私の話です)
顧客のためにも利益は出さないといけない
私自身もアパレルにいたことがあります。地方店で、販売員と店長を経験し、岡山から南の7店舗のエリアマネージャーを経験しています。私が最もいた地方店は、全国40店舗の中でも圧倒的に土地代が安く、最悪目標売上に達成しなかったとしても、ブランド全体で見た時に、テナント代が安いので、よっぽどのことがない限り、閉店することはないと、店長をしていた頃、当時の上司に言われました。
それでも私は利益を出し続けることにこだわってました。顧客様との時間を大切にしていたからです。ここで良いと言われていたけど、もっと良い立地の物件の資料を持って上司と話したり、現状の利益というより、もっと新規の方が来やすい場所に移転して、そこでまた更なる利益を出すことで顧客様にも還元できるのでは?って思っていました。
地方店なので、都心店に比べると商品の在庫量も少ないんです。外資のブランドだったので、サイズも1点ずつしか入ってこない。下手したら入ってこない商品もあります。
うちのブランドが好きで、新作の時期に足を運んでくれる顧客様たちのサイズが被ったら、その日ご来店いただいた方全員にお持ち帰りいただくことができない。そんな状況でした。
浅はかな考えだったかもですが、私は単純にもっと利益を出して、この店に商品を入れたい!と本社が思ってくれたら、結果お客様にも喜んでいただけるのでは?って思いました。
起業の世界も同じ。利益はあなたのためだけじゃない。
コンサルをしている中でクライアントさんにも同じことを話します。
売上を上げて、事業のお金をどんどん増やしていけたら、そのお金を使ってもっとより良い事業ができたり。、サービスのクオリティを上げることができる。それがまた結果としてお客様を幸せにできる。
起業9年目の私自身も今それを感じています。節目節目で投資してフェーズアップできている理由はまさにそれで、しっかり利益を出してきたからです。
売上ではなく利益を見てほしい。
売上はある。お客様もいる。だけどお金が残らない。そんな方もいらっしゃるかと思うのですが、キャッシュフローをしっかり見える化してほしいんですね。売上はあなたのポケットマネーではなくビジネスのお金です。そしてビジネスをしていく上で出ていくお金もまたビジネスのお金。
以前、個人のお財布と一緒になっているという方もご相談に来られましたが、まずそこから分けてくださいとお話をしました。
もう少し売上は上がったらそうしようと思ったと言われましたが、だから上がらないんです。
数字をちゃんと見ることで、正しいビジネスができるようになることもあります。そしてお金がさらに大切になる。お客様からいただいたお金を散財していないか?浪費していないか?お客様からいただいたお金で、さらにお客様に還元できるための投資に使うこともビジネスにおいて必要なことなのです。
ビジネスはお客様のため。プライベートを混ぜない。
起業のきっかけはご自分のためだったかもしれません。家族時間が欲しい。自分時間が欲しい。それで良いのです。だけど、お仕事となったらお客様ファーストです。そしてお仕事にまつわるお金も全てお仕事のお金。あなたの事業のお金であって、あなたのお金ではない。
そしてお金も売上額だけにフォーカスせずに、使っているお金にも目を向けてください。その見直しをするだけでもお金の動きが変わってくるかもしれません。
あなたのビジネスがキャッシュフローがうまくいかないことによって、終わってしまったら、悲しむお客様がいるはずです。売上!新規!ということだけでなく、事業の利益・顧客という視点も持っていきましょうね。