グループコンサルは寄り添いが足りない。個別の方がちゃんと見てもらえる。
そういう声をよく聞きます。
逆です。
個別からグループコンサルに変えて、契約中に成果を出すクライアントが2倍になりました。
この記事では、グループコンサルとは何か・個別コンサルやセミナーとの違い・メリットとデメリット・向いている人と向いていない人まで、実体験をもとに書いています。
グループコンサル(グルコン)とは
グループコンサル(グルコン)とは、1人のコンサルタントに対して複数名のクライアントが同じ時間にコンサルを受ける形式のことです。
「グルコン」と略されることが多く、コンサルタント・講師・コーチとして活動する人のサービス設計でよく使われる言葉です。
一般的な規模は3〜8名程度。参加者それぞれの状況や課題に対してコンサルタントがフィードバックを返しながら進みます。
コンサルタント1人が複数名を同時に見ることで、参加者は「自分のターン」だけでなく、他のメンバーへのフィードバックからも学びを得られます。これがグループコンサルの本質的な価値です。
個別コンサル・セミナーとの違い
グループコンサルと混同されやすいのが「個別コンサル」と「セミナー・講座」です。3つを整理します。
個別コンサルとの違い
個別コンサルは1対1。グループコンサルは1対多です。
形式の違いだけでなく、クライアントの成長の仕方が根本的に異なります。
個別コンサルの1時間は、その人だけのために使います。コンサルタントは相手の課題に集中でき、パーソナライズされたアドバイスが可能です。一方で、クライアントは「答えをもらう側」になりやすく、依存体質が生まれやすい構造があります。
グループコンサルの場合、時間が限られているから参加者が準備して来る。自分のターンだけでなく、他のメンバーへのフィードバックを聞きながら引き出しを増やせる。密度がまったく違います。
セミナー・講座との違い
セミナーや講座は、コンサルタントが参加者全員に向けて一方的に情報を届ける形式です。参加者は受け取る側で、個別の状況へのフィードバックはありません。
グループコンサルは双方向です。参加者それぞれの課題に対してコンサルタントがフィードバックを返し、他のメンバーのやりとりからも学びが生まれます。
人数は同じように複数名でも、「教わる場」と「対話する場」という点で性質がまったく異なります。
3つの比較まとめ
形式・人数・方向性・価格帯でまとめると、次のような違いがあります。
個別コンサル:1対1・双方向・高単価・クライアントの課題に深く入れる グループコンサル:1対多(3〜8名)・双方向・中単価・場全体の学びが生まれる セミナー・講座:1対多(制限なし)・一方向・低〜中単価・体系的な知識を届ける
グループコンサルのメリット
1. 成果が出やすい
個別からグループコンサルに切り替えてから、契約中に結果を出すクライアントが8割を超えました。個別のときの倍です。
なぜか。グループコンサルは「自分で考えて持ってくる場」だからです。
個別では「今日のコンサルで何を聞こうか」程度の準備で来ることが多い。グループコンサルは他のメンバーがいる。準備不足のまま来ると自分が困る。だから必然的に、参加者が自走する体質になっていきます。
「コンサルに答えをもらう」ではなく「自分の仮説を検証する場として使う」。この意識の差が、コンサル期間が終わったあとの動き方に直結します。
2. 経営者としての思考が育つ
グループコンサルには、第三者として物事を見る時間があります。
他のメンバーへのフィードバックを聞きながら「自分がコンサル側だったらどう導くか」という視点が自然と育ちます。自分のターンでなくても学べる。これは個別では絶対に得られない体験です。
コンサル・講師業をされている方にとっては特に大きい。グループコンサルに参加しながら「クライアントを導く対話力」が急速に上がっていきます。自分が答えをもらう側でいる限り、導く側のスキルは育ちません。
3. 言語化力・語彙力が上がる
経営者として必要なのは、自分のビジネスを言葉にする力です。
グループコンサルの場では、さまざまなビジネスの課題とフィードバックが飛び交います。毎回参加するたびに、ビジネスの言語が増えていく。1対1では絶対に得られない密度の学びです。
自分とは違う業種・ステージのメンバーの課題を聞くことで、自分のビジネスを俯瞰する力もついてきます。これがそのまま「売れる言葉を作る力」につながります。
4. コスト効率が高い
個別コンサルと比べると、グループコンサルは価格が抑えられます。
コンサルタント側も1時間で複数名を対応できるため、サービスとして提供しやすい。受ける側は、個別コンサルより手の届く価格で専門家のフィードバックを受けられる。双方にとって合理的な形式です。
ただし「安いから内容が薄い」ではありません。場の密度はコンサルタントの設計力と参加者の質で決まります。
5. 仲間ができる
同じ時期に同じ場で学んだメンバーとの横のつながりが生まれます。
情報交換・相互紹介・モチベーションの維持。こうした副次的な価値が、特に主婦・ママ起業家にとっては大きい。孤独になりやすいひとり起業の環境で、「同じ方向に進む仲間がいる」という感覚は思っている以上に重要です。
グループコンサルのデメリット
正直に書きます。
1. 基礎がない状態では機能しにくい
起業の世界がまったく初めてで、ゼロから教えてほしい人には向いていません。
基礎が整っていない状態でグループコンサルに入ると、他のメンバーの話を自分ごととして受け取れません。「みんなすごいな、自分には早かったかも」で終わってしまいます。
まず最低限の基礎知識とビジネスの方向性が固まっていることが、グループコンサルを活かす前提条件です。
2. 自分のことだけに集中できない
個別コンサルは1時間まるごと自分のために使えます。グループコンサルはそうではありません。
「他のメンバーの話の時間がもったいない」と感じる人には向いていません。逆に言えば、他のメンバーのターンで自分ごととして聞ける人は、実質的に何倍もの学びを得られます。
3. コンサルタント側のスキルが問われる
グループコンサルを提供する側の話ですが、60分で複数名をさばくにはコンサルスキルが必要です。
私自身、60名近くのクライアントを個別で2年対応してから切り替えました。「こう来たらこう返す」という型が体に入っていたから、グループコンサルで機能しました。いきなりグループコンサルを始めるのはおすすめしません。
グループコンサルに向いている人・向いていない人
向いていない人
次のような状態の方には、個別コンサルをおすすめします。
起業の世界がまったく初めてでゼロから教えてほしい場合。自分だけに時間を使ってほしい場合。答えを与えてもらうことを期待している場合。他のメンバーの話に興味が持てない場合。
これは優劣の話ではありません。ステージの問題です。
向いている人
以下に当てはまる方に、グループコンサルは向いています。
起業を事業としてちゃんと育てたい。ままごと起業から次のステージに行きたい。経営者としての思考と対話力を身につけたい。コンサル・講師として自分のサービスにグルコンを取り入れたい。語彙力・言語化力を鍛えたい。依存ではなく自立したビジネスを作りたい。
グルコンで結果が出る人の共通点
準備してくること。自分の意見を持ってくること。他のメンバーのターンでも自分ごととして聞くこと。
この3つができる人は、グループコンサルで急速に成長します。
「グルコンは寄り添いが足りない」は逆の理由
冒頭に書いた話を、もう少し掘り下げます。
個別コンサルの問題は、クライアントがコンサルタントに答えを求める体質になりやすいことです。
「これでいいですか?」「どう思いますか?」
自分で考えず、聞けば答えが出るという状態。これが依存です。依存状態では、コンサル期間が終わった瞬間に止まります。
グループコンサルは経営者の自立を促す場です。答えをもらいに来るのではなく、自分で考えたものを持ち込む。その繰り返しが、コンサルがいなくなっても動ける力を育てます。
寄り添いとは、答えを与えることではありません。自分で動ける人間に育てることです。その意味では、グループコンサルの方がずっと深く寄り添っています。
個別コンサルで8割の成果が出ないのに、グループコンサルに変えて8割超えた。この事実がすべてを語っています。
グループコンサルを自分のサービスに取り入れる前に
まず個別コンサルを積み重ねる
いきなりグループコンサルを始めるのはおすすめしません。
複数名を60分でさばくには、「こう来たらこう返す」というコンサルの型が体に入っている必要があります。私自身、60名近くを個別で2年対応してから切り替えました。
まずは個別でコンサルスキルを上げることが先決です。
集客の土台を先に作る
グループコンサルを取り入れても、そもそも集客できていなければ機能しません。
コンサルタント・講師として選ばれるには、Webメディアという信用の土台が必要です。
SNSで来る人とWebメディアで来る人は、最初の温度感が違います。記事を読んで考え方に共感して来た人は、最初から自分で動こうとしています。そういうクライアントがグループコンサルに入ると、場全体の質が上がります。
逆に言えば、Webメディアを持たずにグループコンサルを集客しようとすると、温度感の低い参加者が集まりやすく、場の質が落ちます。集客導線と参加者の質はセットで考える必要があります。
グループコンサルの価格設計
個別コンサルより低単価になるのが一般的ですが、1回で複数名対応できるため、時給換算では高くなります。
例えば個別が1時間3万円であれば、グループコンサルは5名で1時間1万円×5名=5万円。コンサルタント側の収益構造が改善します。
ただし、価格設定より先に「誰のための場か」「どんな成果を出す場か」を明確にすることが重要です。設計が曖昧なまま始めると、場がぼんやりして参加者の満足度が落ちます。
よくある質問(FAQ)
グループコンサルとグループコーチングの違いは何ですか?
グループコンサルは、コンサルタントが参加者の課題に対して具体的な方向性やアドバイスを提示します。「答えに近いものを示す」のがコンサルです。
グループコーチングは、コーチが質問を通じて参加者自身の答えを引き出す形式です。「答えは本人の中にある」という前提で進みます。
どちらが良いかではなく、参加者が何を求めているかで選ぶものです。「方向性を示してほしい」ならコンサル、「自分の中から答えを引き出したい」ならコーチングが向いています。
グループコンサルは何人が適切ですか?
3〜6名が運営しやすく、場の密度も保ちやすい人数です。
2名だと個別に近くなり、グループコンサルの「他者の学びから得る」という価値が薄れます。8名以上になると一人ひとりへのフィードバック時間が足りなくなります。
初めてグループコンサルを設計するなら、3〜4名からスタートするのがおすすめです。
個別コンサルとグループコンサル、どちらを受けるべきですか?
起業初期・ゼロイチの段階では個別コンサルが向いています。自分の状況を深く見てもらいながら基礎を固める必要があるからです。
ある程度ビジネスが動き始めて「次のステージに行きたい」「経営者としての思考を育てたい」という段階になったら、グループコンサルが向いています。
私のプレシャインサロンでは、入会後まず個別コンサルで方向性を固め、その後グループコンサルへ移行する設計をとっています。
オンラインのグループコンサルでも効果はありますか?
あります。むしろZoomなどのオンライン形式の方が、場所を問わず継続しやすく、地方在住や子育て中の方でも参加しやすいメリットがあります。
大切なのは形式よりも、参加者が準備して来るかどうか・コンサルタントが場を設計できているかどうかです。オンラインかオフラインかは、本質的な要因ではありません。
グループコンサルとセミナーを組み合わせることはできますか?
できます。実際によく使われる設計が「セミナーで基礎知識を届け、グループコンサルで個別の課題に対応する」という組み合わせです。
セミナーは多数に向けて効率的に情報を届けられる。グループコンサルはその後の実践フェーズをサポートできる。この設計は、コンサルタントのサービスラインナップとしても合理的です。
まとめ
グループコンサル(グルコン)とは、1人のコンサルタントに複数名が同時にコンサルを受ける形式です。
個別コンサルとの最大の違いは、参加者が「答えをもらう側」ではなく「自分で考えて持ち込む側」になる点です。この構造の違いが、依存ではなく自立を生みます。
メリットは成果の出やすさ・経営者思考の育成・言語化力の向上・コスト効率・横のつながり。デメリットは基礎がない状態では機能しにくいこと・全時間を自分のために使えないこと。
向いている人は、すでにある程度ビジネスが動いていて、次のステージに行きたい人。起業塾的なゼロイチを求めている人には個別コンサルの方が合っています。
グループコンサルを自分のサービスに取り入れたい場合は、まず個別コンサルを積み重ねてスキルを上げること、そして集客の土台となるWebメディアを先に作ることが前提条件です。
グループコンサルを自分のビジネスに取り入れたい方へ
コンサルタントとして選ばれるWebメディアを持ちながら、サービスの仕組み化・グループコンサル設計まで一緒に作っていく。それが私のコンサルティングです。まずは個別相談でお話しさせてください。
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