自分の経験や知識を活かして、誰かの役に立つ仕事がしたい。
その想いはあるのに、いざ自分のサービスを作ろうとすると、何から始めればいいのかわからない。
そんなご相談も、RE:START 60でお受けしています。
今回のセッションでも、お話を伺いながら、これからの事業づくりについて一緒に整理していきました。
「自分のサービスを作りたいんです」
これまでの経験を活かして、自分のサービスを作りたいんです。でも、何から始めたらいいのかわからなくて……
なるほど。ちなみに、そのサービスはどんな方に届けたいと思っていますか?
自分の人生を変えたいと思っている方の力になりたいんです。本気で向き合いたいと思っています
その想いはすごく大切ですね。では、そのサービスを必要としている方を、具体的に一人思い浮かべることはできますか?
一人、ですか?
そうです。『誰か』ではなく『あの人』と言えるくらい、具体的に考えてみたいですね
想いがあることと、サービスとして届けられることは別
今回のお話で印象的だったのは、誰かの力になりたいという強い想いでした。
これまで積み重ねてこられた経験もあり、人と向き合うことへの熱意もある。
だからこそ、私はその想いを大切にしながら、一つ質問をしました。
「そのサービスは、誰の、どんな悩みを解決するものなのでしょうか?」
例えば「自分らしく生きたい人を応援する」というサービス。
とても素敵な想いです。
でも、その言葉だけでは、どんな方が、どんなときに、そのサービスを必要とするのかが見えてきません。
仕事を変えたい方なのか。
人間関係に悩んでいる方なのか。
これからの人生を考え直したい方なのか。
同じ「自分らしく生きたい」という言葉でも、置かれている状況や抱えている悩みは違います。
そして、必要とするサポートも違うはずです。
だからこそ、サービスを作るときには、想いを広く伝えること以上に、まず一人のお客様の姿を具体的にしていく必要があります。
「みんなの役に立ちたい」から「この人の力になりたい」へ
個別セッションでは、ターゲットやペルソナという言葉を使うこともあります。
でも、私は年齢や職業、住んでいる場所といった情報を並べるだけでは不十分だと思っています。
大切なのは、その方が今どんなことに悩み、何を変えたいと思っているのか。
そして、なぜあなたのサービスを必要とするのか。
そこまで想像できているかどうかです。
「誰にでも必要なサービスです」
そう伝えるよりも、
「こんなことで悩んでいる方に、こうなっていただくためのサービスです」
と言えること。
その方が、必要としている人に届きやすくなると私は考えています。
今回のセッションでも、まずは「みんな」ではなく、具体的な一人を考えてみることが大切だとお話ししました。
自分の経験が、そのまま選ばれる理由になるとは限らない
もう一つ、今回のセッションで大切にしたのが、経験や実績の伝え方です。
長く仕事を続けてきた方や、専門的な資格を持っている方ほど、
「これだけ経験してきたのだから、きっと誰かの役に立てるはず」
と考えることがあると思います。
実際、その経験は大きな強みです。
ただ、お客様の立場から考えると、経験が豊富というだけでサービスを選ぶとは限りません。
「この人なら、私の悩みを理解してくれそう」
「この人にお願いしたい」
そう思っていただくためには、経験や実績だけでなく、どんな想いで、誰に、どんな価値を届けたいのかを伝えることも大切です。
今回のお話でも、ご自身では当たり前だと思っていた経験の中に、これからの事業につながる強みが見えてきました。
それをどんな言葉で伝えていくのか。
ここも、今後の大切なテーマになりました。
今回のセッションで見えてきたこと
最初は「自分のサービスをどう作ればいいのかわからない」というご相談でした。
でも、お話を深めていくと、サービスの内容を決める前に整理したいことが見えてきました。
それは、なぜ自分の事業を持ちたいのか。そして、誰のどんな未来を応援したいのか。
すでに経験も知識も、誰かの力になりたいという想いもある。
だからこそ、次に必要なのは、さらに何かを学ぶことだけではなく、今あるものを整理して、届けたい相手を明確にすることなのかもしれません。
そして、自分のサービスを作り、集客の仕組みを整えるには、時間もエネルギーも必要です。
今すぐ事業を大きくすることが正解とは限りません。
ご自身が本当に取り組みたいことなのか、今の働き方の中でどこまで力を注ぎたいのか。
そんなことも含めて考える時間になりました。
ビジネスの相談だからといって、集客方法や売上の話だけをするわけではありません。
何を大切にして、誰のために、どんな仕事をしていきたいのか。
その土台を一緒に考えることも、RE:START 60で大切にしていることの一つです。
※本記事は、RE:START 60の個別セッションで生まれた気づきをもとに、プライバシーに配慮して内容を編集・再構成しています。
