主婦ママの働き方

ひとり社長として働くということ。法人化して感じた信頼と孤独。

2025年10月10日

私が法人化した理由は、クライアントが主婦ママ起業家さんだからなんです。みなさんの多くが、サービスを申し込む前に必ずご主人に相談されます。
ご主人も急に奥さんが、どこの誰だかわからない一個人のサービスに申し込みたいと言い出す。しかもオンラインでの出会い。不安しかないと思うんですよね。

だからこそ、ご本人はもちろん、ご家族にも安心してもらえる形で活動したかったという背景があります。

会社が実在するということが、一つの安心材料になれば。そんな想いから法人化し、一時期はオフィスも契約していました。
何か自分のビジネスを大きくしていこう!そういう気持ちではなくって、お客様がより安心できるようにという理由だったんです。

そして、法人化してからは、仕事の中でツール契約やシステム導入など、企業と関わる機会も自然と増えていきました。


そこではじめて感じたのが、「組織」と「個人」の違いです。

たとえば、契約やトラブルのやり取りが発生したとき。


担当者の方と丁寧に話を進めていたのに、ちょっと違うな?ってことが起きることもありますよね。そうなると急にその上司や別の部署の方が出てこられることがあります。
私は最初にやり取りしていた方と、ちゃんと話しあって、一緒に修正していきたいって気持ちもあるのに。
気づけば“複数人 対 ひとり”。
そんな状況の中で、個人としての小ささや孤独を感じたことがありました。

でも、同時に学びもありました。
組織で動くということは、責任を分担し、リスクを分け合うこと。
私はずっと、すべてを自分の名前で背負う生き方をしてきました。


だからこそ、法人という“仕組みで守る働き方”を、
外の世界を通して体感したように思います。

企業の方と接していると、
フリーランスやひとり法人を“軽く見る”態度に出会うこともあります。
でも、それも無理のないことかもしれません。
この世界にいると同じような人がたくさんいるように感じるけれど、
社会全体で見れば、ひとりで事業をしている人なんてほんのわずか。

その上、私たちは主婦ママ起業というさらにニッチな世界で仕事をしています。

受け入れてもらおうという方が虫が良すぎるのかもしれませんね。

だからこそ、私たちが積み重ねている信頼の形は、もっと丁寧に伝えていく必要があるのだと思います。

私は、企業をクライアントにしているわけではありません。


私の仕事はあくまで、人に向き合うこと。
主婦やママたちが安心して挑戦できるように、
信頼の土台を整えることが私の役割です。

法人化は、そのための盾ではなく、
クライアントに安心を届けるための証。
ひとり社長としての孤独を感じることもあるけれど、
その孤独は、信頼を背負って働く責任の重さでもあります。

これからも、守られる安心ではなく、
自分の手で信頼を積み重ねていく自由を選んでいきたい。
それが、私がこの働き方を続ける理由です。

  • この記事を書いた人

有田 絵梨

ブライダル・アパレル業界を経て結婚を機に退職。2017年6月フリーランスWebデザイナーとして活動を開始。2019年頃からコンサルティング業務をメインとし、2020年に法人化、これまで300名以上の女性経営者のWeb集客をサポート。

■夫・9歳の娘・愛犬との3人1匹家族
■趣味:ジャズダンス・ホットヨガ

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